peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

カトレア(Cattleya)

2008年12月31日 | Weblog
岩手県立花きセンターのカトレア(Cattleya)
 2007年12月21日




2007年12月21日(金)、金ケ崎町六原にある「岩手県立花きセンター」
の本館の方にある「研修温室」で「カトレア(Cattleya)」が花を咲か
せていました。




岩手県立花きセンターのカトレア(Cattleya)
 2005年12月22日









カトレヤ(Cattleya)ラン科 カトレヤ属 Cattleya
カトレヤ(Cattleya)は、「カトレア」とも表記されるが、中南米の、
コロンビア、ベネズエラ、ブラジル、エクアドルなどに分布し、特に
アンデス山脈などの標高100m程度の森林地帯に原産するという。

着生植物であり、原産地では岩上や木の樹皮に付着して生活する。現在
では、多くの交配種があり、栽培されている。高貴な香りと、あでやかな
美しい花を咲かせることから、よく栽培され、最も有名な洋ランである。
「洋ランの女王」とも言われる。

ふつうは高さ25~40cm程度である。棒状か紡錘形に伸びる茎はバルブ
(仮鱗茎)といわれ、その先に革のような質感の葉がつき、茎の付け根か
ら花が出る。1つの花は背萼片、側萼片、側(花)弁、唇弁からなり、ど
れもが様々な形態と色の変化を見せる。

花の大きさは直径数cmの小輪から十数cmの巨大輪まで、花数も1花茎に
1輪から十数輪までと様々である。花色は淡紫色をはじめ、桃、赤紫、
オレンジ、黄、緑、青、白など多岐にわたり、唇弁だけ色が違うものも
多い。開花は原則として年1回であるが、品種によっては春、夏、秋、
冬咲きがあり、花は1年中見られる。

こうした花形、花数、花色、花期などの豊富さは、それぞれ異なる品
種から性質を受け継いでおり、関与した原種の多さ、多数の遺伝子の
集積を示している。鉢植え、コサージュやブーケに用いる切花の需要が
多いという。

「カトレヤ」とは本来属名であるが、一般的な呼称には属間交配ででき
たものなども含まれ、「カトレヤの仲間」の総称となっている。品種は
多数だが、現在多く栽培されているものは属間交配によるもの。
属名は、この属の最初の収集者で、最初に栽培で花を咲かせたWilliam
Cattleyにちなみ、属の名前として献名されたものという。

 なお、カトレヤについては、下記のWebサイトに記載されている情報
が役に立つと思います。
 http://homepage3.nifty.com/kts-sp/katoreya-miryoku.htm
[原種カトレヤの魅力(単葉系カトラヤ)]
http://homepage3.nifty.com/kts-sp/katoreya-miryoku2.htm
[原種カトレヤの魅力(二枚葉系カトレヤ、その他]
http://www.nihongo.com/matsuura/index2.htm
[Database of Cattleya Japan]
http://homepage2.nifty.com/ichirokamimura/
[カトレアの原種の世界へようこそ]
http://homepage3.nifty.com/catteya-sp/index.htm

プレクトランサス・ケープエンジェル

2008年12月31日 | Weblog
世界の椿館・碁石のプレクトランサス・ケープエンジェル
 2008年12月25日








2008年12月25日(木)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜280番地1)に行きました。この施設には、原種椿26種余、園芸種230余種、合わせて260種
ほどのツバキ(椿)が植栽展示されていますが、その外にも四季折々の花卉(かき)が展示販売されています。
この日は、アメリカ産ツバキが植栽されているコーナー付近に、花を咲かせたシソ科のプレクトランサス・ケープエンジェルが展示されていました。







プレクトランサス・ケープエンジェルシソ科 プレクトランサス属
Plectranthus 'Cape angels'(「プレクトランツス」とも表記される)
南アフリカで、数種類のプレクトランサスを交配してできた新しい園
芸品種で、非耐寒性多年草。日本には輸入代理店を通じて近年導入さ
れているが、栽培者にも未だわずかな資料しか届いていないとのこと。

生育適温は18~30℃。短日条件下で花芽をつくる短日植物(1日の日の
長さが12~13時間以下になると花を咲かせる植物)なので、生育適温
が保てる環境の良い時期に開花させることが立派な花を咲かせるポイ
ントとのこと。(開花中のものは短日でなくてもそのまま開花する。)
花色はダークピンク、ピンク、ホワイト、パープルなどがある。
 開花時期:自然開花では10月下旬~11月。

なお、プレクトランサス・ケープエンジェルは全てパテント品種なので、
栽培するためには育種した種苗会社から苗を購入しなければなりま
せん。プレクトランサスの「ケープエンジェル」シリーズというこ
とで流通している。

 栽培管理については、下記のWebサイトに詳しい情報が記載されています。
http://www.flower-toya.jp/info/200309.html
[プレクトランサス・ケープエンジェル・シソ科・育て方・花図鑑09]

ツバキ(椿)「玉の浦(たまのうら)」 2008年12月25日

2008年12月31日 | Weblog
世界の椿館・碁石のツバキ(椿)「玉の浦(たまのうら)」
 2008年12月25日









2008年12月25日(木)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜280番地1)に行きました。大温室の出入口付近と「花形十景」コーナー付近の2ヶ所に植えられた玉の浦(たまのうら)という名の椿が、濃紅色に白覆輪の一重の花を沢山つけていました。










ツバキ(椿)「玉の浦(たまのうら)」ツバキ科 ツバキ(カメリア)属
Camellia japonica 'Tama-no-ura' 長崎・五島産
[花]濃紅色に白覆輪の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべ、中輪、
[花期]1~4月。[葉]長楕円、中形。[樹]立性、枝はやや垂れる。
[来歴]福江島玉之浦町の野生ヤブツバキ林より選抜。藤田友一
の発表。県ツバキ協会の命名・発表。
[誠文堂新光社発行「日本ツバキ・サザンカ名鑑」(日本ツバキ
協会・編)より転載)

世界の椿館・碁石のツバキ(椿)「玉之浦(たまのうら)」

2008年12月31日 | Weblog
「世界の椿館・碁石」のツバキ(椿)・「玉の浦(たまのうら)」
 2007年12月7日







2007年12月7日(金)、大船渡市末崎町字大浜にある「世界の椿館・碁石」
に行きました。大温室内の「花形十景」コーナーに「玉の浦」という名の
椿が花を咲かせていました。








「世界の椿館・碁石」のツバキ(椿)「タマノウラ(玉之浦)」
 2006年12月14日




2006年12/14(木)、大船渡市末崎町にある「世界の椿館・碁石」
の大温室内の「花形十景」のコーナーに植えられた「タマノウラ
(玉之浦)」という名の椿が花を沢山咲かせていました。







「世界の椿館・碁石」のツバキ(椿)「タマノウラ(玉之浦)」
2006年3月



「世界の椿館・碁石」の大温室に「玉之浦」と書かれた椿が植えてあり
ました。下記のWebサイトに記載されていることですが、”「玉の浦」
は五島で発見された椿の名花」だそうです。

 http://www.nagasakips.com/gallery/gallery_tsubaki.html
[ナガサキ・ピース・ミュージアム ギャラリー]

「玉の浦」は1946(昭和231)年、五島列島・玉之浦町の霊峰「七岳山」
で発見された野生のヤブツバキの一種です。出現確率が数万本に1本と
言われる突然変異による変種で、赤い花弁の縁が白の縁取りで包まれた
清楚な一重の椿で、花の大きさは5cm位です。

1973(昭和48)年、長崎市で開かれた「全国ツバキ展」で発表され有名
になりました。その後、国際ツバキ協会に登録され日本を代表する椿と
呼ばれるようになりました。

原木は樹高6m、根回り1mと報告されましたが、園芸業者や愛好家に枝
や根を次々に切り取られて枯死してしまいました。幻の椿と言われた
「玉の浦」は、その後、挿し木や接ぎ木で増殖され、アメリカでは品種
改良による2世も生まれ里帰りしています。



タマノウラ(玉之浦)
Camellia japonica 'tama-no-ura'
花は濃紅色に白覆輪の一重、筒咲き~ラッパ咲き、筒しべ、中輪、
開花は1~4月。葉は長楕円形、中形。樹は立性、枝はやや垂れる。
[来歴]福江島玉之浦町の野生のヤブツバキ林より選抜。藤田友一の
発表、長崎県ツバキ協会の命名。
(以上、誠文堂新光社・発行、日本ツバキ協会・編「日本ツバキ・
サザンカ名鑑」より転載)

アメリカ産ツバキ(椿)「フォーチェン・テーラー」

2008年12月30日 | Weblog
世界の椿館・碁石のアメリカ産ツバキ(椿)
「フォーチェン・テーラー」 2008年12月25日







2008年12月25日(木)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜280番地1)に行きました。大温室内の「アメリカの椿」コーナーに植えられているフォーチェン・テーラーという椿が白い牡丹咲きの花を沢山つけていました。







ツバキ(椿)「フォーチェン・テーラー」ツバキ科 ツバキ(カメリア)属
 花期:中咲き、花色:明淡紅色、花形:牡丹咲き、産地:アメリカ。
ツバキ(カメリア)属 Cammeliaは、東アジア~東南アジアに分布する常緑樹
で、南はインドネシア、西はネパール、北は日本に及ぶとされています。
「日本はツバキ北限の国」で、自生北限地は青森県夏泊半島。

中国南部が分化中心地と考えられており約200種が知られている。日本の
原種はヤブツバキ、ユキツバキなど5種。西のネパール付近は1種、インド
ネシアの島々では白花の原始的な小輪が1種類あるだけ。ベトナムでは黄色、
紅色が27種再発見され調査が進んでいるとのこと。

アメリカやヨーロッパでは椿の自生は見つかっていないが、日本や中国か
ら導入して盛んに交配種がつくられているとのこと。アメリカでは
特に第二次大戦直後以降大流行し、花は大きくゴージャスなものが多く、
欧米の好みの特徴が出ているとのこと。オーストラリアやニュージーラン
ドにもアメリカ、ヨーロッパから伝えられたとのこと。