2010年7月5日(日)、一関市東山町長坂字町のげいび渓入り口にある無料駐車場の大看板の前にヘメロカリスと思われるニッコウキスゲ(日光黄菅)に良く似た花が沢山咲いていました。
ユリ科 ヘメロカリス(ワスレグサ)属 Hemerocallis :アジア東部の暖帯から温帯に約20種が分布する耐寒性の多年草。山地の草原や亜高山の高原に生え、本州の中部以北、北海道、南千島、サハリンに分布する。別名:キスゲ属。根は繊維状か一部が肥厚する。葉は線形で多くは根生し、葉柄がない。花被片は6、下部は合生する。子房上位。花期、開花時刻、根の肥厚の有無、花柄や花茎の長短、常緑性、苞の長短などで互いに区別されるが、生育時は難しい。花は黄から赤褐色。
ヘメロカリス Hemerocallis cvs. :ユウスゲなどがヨーロッパで改良され、一日花ながら大輪で花つきがよく、長く花が楽しめるようになった。別名:デイリリー第二次大戦後、アメリカで育種が行われ、白に近いものから黄、桃、橙、紅紫などの花色、大・小輪、一重・八重、花被縁の波状など変化に富む品種が作出されている。
ニッコウキスゲ(日光黄菅) H.dumortieri var.esculenta :夏の高原や、ときには海岸の斜面に群落をなして黄色い花を次々と咲かせるニッコウキスゲは、正式和名をゼンテイカ(禅庭花)という。
ワスレグサ属の仲間はユーラシアに約20種あり、日本には数種がある。最も北方域に分布する群の1種。ユリに似た花を咲かせ一日でしぼむ。早咲きで山地の草原に生え、果実をつける。葉は2列に扇形に出て上半部は湾曲する。花茎は60~80㎝、漏斗形、釣鐘形の花を2~4個つける。苞は卵形から卵状披針形、花筒は1.5~1.8㎝、花は橙黄色。栽培:輸入した品種には日本では花つきの悪いもの、草勢の弱くなるものもある。多くは強健で、土質も特に選ばず、適応幅が広い。日当たりさえ良ければよい。開花後に花茎を除き、同時に油粕、骨粉、化成肥料を施す。9~10月、または3~4月に植替える。この時に株分けも行う。播種も3月に行う。花期:6~8月。朝開き夕方にしぼむ。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&講談社発行「山野草大百科(久志博信、内藤登喜夫:著)」ほかより]
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