2015年2月4日(水)、岩手県立花きセンター(岩手県胆沢郡金ケ崎町六原頭無1-1)に行ってきました。野山や街で花を見ることができないこの時期、温室内で咲いている花卉は貴重な存在です。この日、朝から天気が良くて行楽日和でした。2月1日に降った大雪が未だ沢山残っていましたが、道路は乾いていました。
この日は、「花の館温室」のトイレの近くの駐車場に車を駐めて、本館(管理棟)1階の「展示室」→「研修温室」→「花の館温室」の順に写真を撮りながらじっくり見学してきました。
「展示室」の中には、花を沢山つけたレプトスペルムム(御柳梅)やカランコエ・ブロッスフェルディアナ、カランコエ・エンゼルランプ、ジャノメエリカ、スズランエリカ、シクラメン、ノボタン・バレンシア、コドナンテ・グラキリス、ウツボカズラ(靭葛)/ネペンテス、洋ラン・パフィオペディラム、クフェア・ヒソッピフォリア/クサミソハギ(草禊萩)、グズマニア(アナナス類)、洋ラン・カトレア、洋ラン・デンドロビウム ’ウコン’、「宿根イベリス」という名札をつけたトキワナズナ、ハナキリン(花麒麟)、アンスリウム・アンドレアヌム’エリザベス’などが展示されていました。
その後、すぐ近くにある「研修温室」を見学しました。「中温区」の「高温区」出入口の近くに植栽展示されているオンシジウム・ボイシエンセと思われる洋ランが黄色にやや薄い褐色の斑が入った花弁を沢山つけていました。
洋ラン オンシジウム・ボエシエンセ ラン科 オンシジウム属 Oncidium(Onc.)Poissiense
オンシジウム属:フロリダ、メキシコからブラジル、アルゼンチン北部に至る熱帯・亜熱帯地域に広く分布し、420以上の種が知られている大属。生育環境も低地の高温多湿で雨期、乾期のはっきりした地域から、標高3500mの熱帯高地の雲霧林内の冷涼で多湿、年間を通じて安定した環境下まである。必ずしも着生ではなく稀に地生の種もあるなど、極めて変化に富む。球茎がよく発達し、革質のさほど大きくない葉を生じ、花茎は球茎の基部から生じる点が共通の特徴である。しかし、球茎もあまり発達しないものから革質で肥大するものまであるし、葉についても革質で小さなものから革質で肥厚する大きなものまである。そのために草姿は極めて変化に富み、球茎が小さく、葉は扇状に2列生する矮小種、球茎も大きく、葉は1枚だけが極端に肥厚するスプレンディドゥムsplendidumのようなタイプ、またマクランツムmacranthumのように樹幹を這い登り匍匐茎が長く伸び、先端に球茎を生じるタイプなど様々である。花茎も短くて総状に花を付けるものから、何mも伸び枝分かれをし、穂状花序を形成するものまである。萼片はさほど大きくなく、互いに離れている。花弁の形、大きさ、色は萼片によく似ている。唇弁は3裂し、中裂片はよく発達し、その形、大きさ、色は種ごとに特徴的である。側裂片はよく発達して水平に張るものから、痕跡化して、こぶ状突起になっている種もある。唇弁の基部には様々な形の突起物がある。蕊柱の翼部がよく発達する花もある。オンシジウム属の範囲については、研究者によって異論があり、いくつかの属に分ける説もあるが、ここでは広義のオンシジウム属の範囲としておく。属名は、ギリシア語のonkidion(小さなこぶ)により、唇弁基部に小さな突起があることに因む。
ボイシエンセ Onc.Boissiense :forbesii×varicosum、1924年登録。薄葉タイプ。花茎は強く、よく文枝し長く伸びる。径約4㎝の黄色花を咲かせる。萼片、花弁は黄色にやや薄い褐色斑が入る。唇弁は大きく黄色、または褐色斑が入る。切花品種。開花期は春。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A0 [オンシジューム:Wikipedia]
http://www.yasashi.info/o_00002.htm [オンシジウムとは:ヤサシイエンゲイ]
http://www.hana300.com/onsiji.html [オンシジューム:季節の花300]
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