日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

目を閉じる中国人

2008年12月02日 | 比較文化
知人の話だが、
ある時、カード類が入った財布の盗難にあったそうだ。海外傷害保険は警察への届出が必要となる。警察へ出かけ、盗難届けを出そうとしたが、受け付けてくれない。

話をする中でふと気づき、『私の管理不足で・・・』と表現を変えてみたそうだ。とたんに態度を変え、『あなたの不注意ですね。わかりました。』と受理され、盗難届けをさっさと出してくれたそうだ。

手続きで、外国人が絡むとかなり面倒になるらしい。加えて、中国人には悪い人はいないということだ。自国民を悪く言う証明書は発行できないという立場なのだ。

日本にも悪い人、悪いことは山ほどある。ニュースをみればうんざりするほど。それらは世界中に全てオープンだ。海外でそんなニュースをみると日本人として恥ずかしい。一方、中国はいいことばかりとは言わないが、極端に少ないのだ。それも都市部で隠しようがないことばかりだ。そんな気がする。いろんな数値も人口、国土を考えれば信じられるものではない。

世界の大都市で中国人が犯罪に絡む事件が多発し問題となっている。この事を中国人は知らない。

最近HIV撲滅キャンペーンが展開された。公表されている数字は正しいのか?どうしようもなく始めたのではないのか?

公務員のアルバイト、金がらみの事実はみんな知りながら、目を閉じる。お役人に、まして地元でたてつけば、本人のみならず親戚まで大変な仕返しが待っているのだ。

金融危機で、リストラが進み、大卒の就職先もない。失業者は急増している。田舎と都会のアンバランス。これから年末を向かえ、治安が悪くなることは確実だ。でも、中国は危機を早期に脱する・・・ のニュースばかりで、各地でどうなっているのか報道されない。大本営発表ではないのだ。

この国でいつになったら良しも悪しきも公表されるようになるのだろうか。悪いことを隠して(というか国民はすでに知っている)発展があろうはずはない。国民のレベルが上がるはずもない。