京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2012-10-28 09:55:38 | 日記

掛時計の修理。「時2番かなピン折れ」の修理です。

ゼンマイの強い力によってピンが折れる事故です。
なんとピンが3本折れていました。
直径1ミリのピンを取り替えます。ピンを作るところから始める。
タガネで均等に固定して出来上がり!

「腕時計修理」をお休みしにして「掛時計」の修理を一気にやってしまう。
手も白衣も油でどろどろの一日でした。
ゼンマイの処理も無事終了。指も怪我がなくてよかった!

腕時計電池交換のお客様が来るとその都度手を洗う。面倒だけどしょうがない。
掛時計の修理を始めるとなぜか腕時計の電池交換のお客様が殺到する。
ジンクスのようです。

「ボンボン時計」機械式掛時計の修理は現在受け付けていません。
一日掛りの作業になるので年内の修理受付はストップ。
部品から作らないといけないので見掛け以上に作業時間がかかる。

それでもお客様が持ち込むことが多い。その都度、断るのが申し訳なく思います。


京都の「時計商組合」から配布された時計「電池交換」料金表です。

昔は「電池交換」の基準がありました。
現在、「独禁法」ダンピング訴訟などにより自由な料金設定。組合が価格を強制できない時代です。
ホームセンターでは電池交換800円。スーパーの店頭での電池交換は500円、ネットでは600円。などばらばらの価格設定だ。
驚くのが「めがね」を買うと電池交換無料!などなど。

写真を見ると料金表価格と市場価格の差額に驚きました。
「規制緩和」の影響がここにも出ています。

最近、京都市内のホテルでも宿泊料がばらばら。
お客様の選択肢が増えたのはどちらもいい事でしょう。
 お客の「選択眼」が重要になるようです。

友人が働いているホテルは今日も予約でいっぱいだそうです。
「修学旅行」などで京都で日本の文化・歴史を学ぶことが見直されているようです。
中国へ渡るより安心・安全。

「能・狂言」の観劇や「茶道、華道」が近所で歩いて体験出来るような「学習体験都市」は便利です。

今日は「時雨時々施す日」。秋の終わりが体験できる日なのです。
小雨まじりの京都になりました。

一雨ごとに「北山しぐれ」が厳しい冬がやってくる。
冷え切った身体に「銭湯」が待ちどうしく、嬉しい。

お風呂上りに「日本酒」と肴は「千枚つけ」で充分。
「大人の京都旅行」に、お勧めの季節になりました!

一人で小料理屋に入り込んでも違和感がないお店が多いのが西陣地区の特徴です。
昔から旅行者が多いので肩の力を抜いて気楽に利用できる。

西陣の地域は夜が早い。夜八時ほど、早めに引き上げるのがコツです。
あっという間の「京都時間」を楽しみましょう!

















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