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5月定期公演の聴きどころ
5月の定期公演は、N響正指揮者の尾高忠明と首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィの父、ネーメ・ヤルヴィが登場する。
2014年4月定期以来2年ぶりとなるネーメは、ロシアとドイツ・オーストリアの作曲家を組み合わせた、交響曲のみで構成される2つのプログラムを披露する。
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ネーメ・ヤルヴィが聴かせるロシアとドイツ・オーストリアの交響曲
エストニアのタリンに生まれたネーメ・ヤルヴィは、今年79歳。
世界の主要オーケストラに客演し、現在はエストニア国立交響楽団芸術監督および首席指揮者を務める。
大らかで自然体の音楽作りに定評があるが、そのレパートリーの広さと膨大な数の録音は、現役の指揮者の中で随一であろう。
今回2つのプログラムで演奏されるロシア作品も、彼ならではの、こだわりの選曲といえる。
人気のカリンニコフ《交響曲第1番》とN響得意の《田園》に期待
Cプロでは、カリンニコフの《交響曲第1番》を取り上げる。
チャイコフスキーにその才能を高く評価されたが、病のため34歳の若さで世を去った作曲家の代表作のひとつである。
古典的な4楽章構成の交響曲で、そこにはロシア的な哀愁や民謡風の素朴さ、舞曲の明快なリズムや鮮やかな色彩感などが盛り込まれている。
若さゆえに筆の勢いが勝るところもあるが、ロシア国民楽派の音楽に通じる力強さで人気が高い。
ネーメもこの作品に共感を寄せ、録音も残している。
ロマンティックな旋律を魅力的に歌わせる指揮で、熱のこもった演奏を聴かせてくれるだろう。
後半は、ベートーヴェンの《交響曲第6番「田園」》。
パーヴォとのベートーヴェンも快調のN響だが、ネーメの指揮では交響曲としては今回が初ベートーヴェンとなる。
これまで多くの指揮者のタクトで演奏してきたN響の得意とするレパートリーで、どのような名演が生まれるのか大いに期待が高まる。 [柴辻純子/音楽評論家]