9月16日(土)公開 の映画 「燃えあがる女性記者たち」
映画「燃えあがる女性記者たち」公式サイト
渋谷ユーロスペース
インドで初めてアカデミー賞にノミネートされた長編ドキュメンタリー
インド北部のウッタル・プラデーシュ州で、アウトカーストとして差別を受けるダリトの女性たちが立ち上げた新聞社「カバル・ラハリヤ」。
独立した草の根メディアとして、大手メディアが注目しない農村の生活や開発など地方自治の問題を報道し続けてきた「カバル・ラハリヤ」は、紙媒体からSNSとYouTubeの発信を主とするデジタルメディアとして新しい挑戦を始める。
ペンをスマートフォンに持ちかえた彼女たちは、貧困と階層、そしてジェンダーという多重の差別や偏見、さらには命の危険すらある暴力的な状況のなか、怯まず粘り強く小さな声を取材していく。
9/28 行きました。 すごく心を打たれるいい映画でした。
春に見たインド映画「RRR」は、イギリス植民地時代のインドの話。
民族意識を、抵抗運動と ダンスパフォーマンスで描いた 圧倒的な映画で すっかり魅了されました。
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Myブログ:3/21、25、29 インド映画「RRR」を3回も見る(*^_^*)♪
今回の映画「燃えあがる女性記者たち」は、ダンスも歌もない地道なドキュメンタリーです。
最下層の女性たちが、多くの人の暮らしを良くするため 果敢に行動する素晴らしい映画。
出演する女性記者たちは、パワフルで親しみやすく、見ている限りでは「アウトカースト」という印象はありません。
どんなところにも取材に行き、多くの男性に囲まれた村外れなどでも、臆する様子はありません。
しっかりと話を聞き、人々の要望から徐々に問題の核心に迫っていきます。
記者たちも特別な女性ではなく、スマホの扱いも1から学んで行きます。
文字を書けない人もいて、びっくりしましたが、彼女はリーダーについて学び、英文字のスマホキーも操作できるようになります。
彼女たちには、カースト、家庭などいろいろ苦労がある中で、いい取材をしいい記事を書こうと上を目指して頑張っています。
本当に、素晴らしい!
それでも、インドという国の体質に立ち向かっていくのは、困難なことでしょう。
インドは今一番活力がある国のように言われてて、ITはインドだねって感じだし、それ以外も期待の国です。
けれど、カーストや宗教の縛りがあるうちは、どうなんでしょう~~。
映画に登場した女性記者たちのような考え方や活動が、男性にも広がるといいと思います。
めも:2023/09/28 Xperia10Ⅳ で撮影
スタッフ
監督、編集、製作: リントゥ・トーマス&スシュミト・ゴーシュ
出演: Meera ミーラ、Suneeta スニータ、Shyamkali シャームカリ
撮影: スシュミト・ゴーシュ、カラン・タプリヤール
音楽: タジダール・ジュネイド
整音: スシュミト“ボブ”ナート
共同プロデューサー: ジョン・ウェブスター、トーネ・グロットヨルド=グレンネ
共同エグゼクティブ・プロデューサー: アヌリマ・バルガヴァ
エグゼクティブ・プロデューサー: パティ・クイリン、ヘイリー・エイドルマン
「カバル・ラハリヤ」は “ニュースの波”という意味で、2002年にウッタル・プラデーシュ州チトラクート地区にて、ダリトの女性たちによって週刊の地方新聞として創刊される。
農村ジャーナリズムとフェミニストを掲げ、地域社会での差別、女性への暴力や性犯罪、ライフラインの不整備、違法労働の癒着と不正、拡大するヒンドゥー・ナショナリズムなど、地元の生活に立脚した草の根報道を続けている。
2016年には、独自のビデオチャンネルを立ち上げ、デジタル配信へと移行する。
現在、ウッタル・プラデーシュ州とマディヤ・プラデーシュ州の13地区で、30人の女性記者と地方通信員のネットワークを持ち、複数のデジタル・プラットフォームを通じて毎月500万人にリーチしている。
「カバル・ラハリヤ」公式サイトにはこう記されている、「あなたのニュース、あなたの声で」。
(参照:Khabar Lahariya公式サイト)
You Tube
【9.16公開】ドキュメンタリー映画『燃えあがる女性記者たち』本予告