短歌日誌~その8~ 2018-11-15 22:38:11 | 短歌 人は、信頼しあって暮らしている。 名刺を渡されたなら、 名刺を返す。 その常識が、 くずされた。 名刺をある男にわたした。 名刺をくれないので、 名刺を‥‥ というと、 「今、渡しましたよ」 と。 もらっていないが、 黙っていた。 ここで書くために。 ‥‥ 名刺渡せど名刺返さず「わたした」と。敵は何思う秋の夕暮れ カネだけの生活しているおとこにもゲンキンンな笑顔つくれるものよ ‥‥
短歌日誌~その6~ 2018-11-15 22:27:30 | 短歌 短歌日誌。 本日は、 好きな短歌3首。 ‥‥‥ 過ぎてこし四十年になにを得しやさまざまに動揺して行き来たるのみ 本心は憐れまるより憎まるを選びたき日の秋の夕暮れ さまざまの苦しみ持ちし友逝きぬわれには遠しふるさとの夏 ‥‥‥
短歌日誌~その7~ 2018-11-14 22:13:34 | 短歌 短歌にとって、 若い男女の歌は、 よく注目される。 この文学分野でも、 愛と死とは、 一番大きなテーマである。 今日は、若い男女の 恋歌を、 2首。 ‥‥‥ たちまちに君の姿を霧かくしある楽章をわれは思いき たとへば君 ガサッと落ち葉すくうやうにわれをさらっていってはくれぬか ‥‥‥
短歌日誌~その6~ 2018-11-13 20:53:16 | 短歌 今の 短歌は なんでもあり。 困った人もいる。 2首。 ‥‥‥ 親逝きてひたぶる重さ迫るとき政治細胞勧誘に来る 無心する電話口から、「昔の」友は「電話切るよ」と。 投げる氷片 ‥‥
短歌日誌~その5~ 2018-11-13 06:31:46 | 短歌 短歌をはじめて、 6か月。 なぜ はじめたかが、 いずれ 書き留めたい。 約30年前、 たったひとりの兄が 早逝した。 両親は、 当然大ショックを受けた。 元気がなくなった。 葬式の時、 わたしは、 大泣きに泣いた。 出棺のとき、 兄の眠る棺桶の前で 慟哭した。 しばらく、 出棺をまってもらうまで、 すがりついていた。 骨になってしまった。 享年46歳。 父が亡くなったのは 79歳。 その後3年たって、 母も逝った。 享年 78歳。 あまりにも はやい死。 でも、今は あの世で(?)なかよくやっていると 思う。 ‥‥‥ 涅槃にて睦びあうらむ父母と兄 遠いあの日の哀しみこへて ‥‥‥
短歌日誌~その4~ 2018-11-12 20:46:42 | 短歌 最近は、 日本の歌人の短歌が、 英訳されるようになった。 河野裕子さんの短歌は英訳されているが、 希少本で、なかなか 手に入らない。 それで、 俵万智さんの次の短歌(サラダ記念日に収録) の英訳を書いてみる。 ‥‥‥ 「寒いね」と 話しかければ 「寒いね」と 答える人のいる あたたかさ "Cold out,isn't it?" you say,and set an answer "Cold out isn't it?" How warm it makes you feel. that someone's there to answer.
短歌日誌~その3~ 2018-11-10 09:21:02 | 短歌 短歌を つくるにんげんにとって、 愛と死の問題を 避けてはとおれない。 死にかかわる 短歌を 2首 ‥‥ 亡き友と再会できたる喜びに涙あふれて目覚めたる夜 死の理由批評する勿れ傷ましともましてや無責任とも ‥‥
短歌日誌~その2~ 2018-11-09 22:38:20 | 短歌 今は、短歌は、 なんでもあり。 わたしは、 将棋のことも 歌うことにした。 ‥‥ 道端でふと出会いたり我が棋友「やあ」とてをあげ、「やあ」と応える 闘いの真理を求めて相対し清きいとなみ将棋の道は ‥‥ また、お会いしましょう。
短歌日誌~新しい文学その1~ 2018-11-09 22:12:13 | 短歌 短歌日誌を つけることにしました。 わたしは、短歌をつくりはじめて まだ 6か月ですが、 短歌の力を 強く感じます。 中世から 短歌は、 日本人の こころを うたい、 力づけてきました。 明治に入り、正岡子規 が 登場し、 新しい息吹を 吹き込みました。 そして、 巨大な歌人 斎藤茂吉により、 短歌の革新が進みました。 そのご、 戦後になって、 「第2芸術論」 などがでて、 一時、 衰えました。 その後、 また 革新があり、 今は、 短歌の世界は、 なんでもあり、 です。 有名なのは、 俵万智。 若い人にも 受け入れられています。 さらに、 新し歌人が 続々と 登場して きました。 それを、 こえれから 紹介していきます。 恥ずかしながら、 わたしも発表します。 また、 今は亡き友人や、 現在活躍している 友人の 作品も 紹介します。 「短歌日誌」 を よろしくお願いします。
今日は老人ホームでボランティア‥‥それから 2018-11-05 21:36:58 | 短歌 若い人たちと 触れ合うことはある。 かれらの おおくは めぐまれていない。 かれらに 贈る歌。 ‥‥ うれし哀しとゆらぐきみしみしみ哭くなからから笑え ‥‥ 老人ホームでの ボランティアについて。 14年目。 ‥‥ 老人ホームのボランティアゆらぐ十余年支えたよすが ‥‥
将棋の短歌 2018-11-05 20:52:17 | 短歌 とうとう、 短歌を やっていることを 告白してしまった。 ただし、まだ はじめて 6か月である。 しかし、 開始2か月にして、 作品を発表し、 ベストセラーにした 女流歌人(なかじょうなにがしだったとおもう) もおり わたしも、 200首作ったので、 遺品として 残るかもしれない(爆) さて、 とうとう、 短歌に、 将棋、 といいう 不粋なものを 持ち込んでしまった。 後悔している(笑) で、 一首。 ‥‥ 対局場鋭き気魄満ちる中ゆかしき棋友一服のお茶 ‥‥ ああ、またやってもうたあ(爆)
将棋を詠む 2018-10-31 06:34:52 | 短歌 現代短歌は なんでもあり、 と きいた。 そこで、 わたしも、 将棋のことを 詠むことにした。 2首。 対局場無料なれども暗黙に無法を責むるルール現存 駒音をかすかにたてて対峙して将棋の神に棋譜献呈す
この100年間でもっともすぐれた恋の歌 2018-10-30 10:39:56 | 短歌 ある 専門歌人が、 この100年で もっともすぐれた 恋の歌を紹介している。 ‥‥ 君かえす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとく降れ 北原白秋 ‥‥
短歌2首~友~ 2018-10-30 10:34:13 | 短歌 友についての 短歌をうたう。 1首は、プロの歌。 わが心こわれやすきを知り尽くしかばう友あり至高のめぐみ さまざまの苦しみもちし友逝きぬわれには遠しふるさとの夏
素晴らしき相聞歌 2018-10-29 22:40:34 | 短歌 歌人の 永田和宏。 妻は、 河野裕子。 筆名の姓は 違うが、 夫婦である。 河野は、54歳で癌にかかり、 64歳で逝った。 10年間の闘病生活。 そのあいだの 2人の 相聞の 歌は、 感動を呼ぶ。 生前の 河野の歌。 あの時の壊れた私を抱きしめてあなたは泣いた泣くよりなくて 河野の 死の後 永田がつくった 歌 淳の肩にすがりて号泣したる夜のあの夜を知るひとりが逝きぬ 河野は、 永田への相聞歌を 40年で 500首 つくった。 対して、 永田は 河野への相聞 の歌を 40年で 490首 つくった。 すばらしい 夫婦!!