今日は私の知っている社長の話をします。
建設会社のある現場での話しです。(昔のことなのでいつ頃か忘れた)
現場内が散らかっていたので、あるヘルメットをかぶった男が片付けていました。
燃えるゴミ・金属類など一生懸命ゴミを仕分けしていました。そこへ下請職人が通って
職 人 「向こうも散らかっているから片付けておけ!」
あ る 男 「はい、わかりました」
それから一時間後、職長会議(ツールボックスミーテング)です。
現場所長 「今日はわが社の社長が見えています、会議の前に社長一言お願いします」
社 長 「毎日の仕事ご苦労さんです、気がついた点を述べてみたいと思います。
現場内が散らかっています、怪我する原因です。足元をきれいにして
安全作業で能率を上げてください」
職 人 「あっ、しまった」と声をあげた。
そうです、下請職人は元請の社長を知らないで、片付けの人夫と思って命令したのだった。
社長も人が悪い「はい、わかりました」と言って最後まできれいに片付けました。
職長会議終了(30分)まで、職人は顔を上げることが出来ず下を向いたまま過ごした。
普通ヘルメットには会社名だけでなく、その人の地位を示す横線が入っています。
横線がないのが、職人または一般作業員です。横線が入っていると現場監督です。
また建設会社の役員は、線を太くするか色を変えているのが普通です。
ヘルメットが無印だと誰もお偉方だとは気がつきません。
ここで一句 「知らないと 社長にまで 命令す」 元職人
追記 この職人は私ではありません。
「いや、お前なら言いかねないって」←(影の声)