久しぶりに外に出る。上着を羽織っても脱いでもどちらでも構わないような六月の夜である。
ジャズバーに入る。ジントニックを飲む。
私の隣の隣の席には若いサラリーマンが。
奥のテーブル席には雑誌と女が。それと私。客はそれだけである。
ジントニックのお代りを頼む。
こう思った。
自分がこの世の中に期待をしなくなったのは
もう何年も前のことだろうか。
それまでは違った。まるでアラジンの魔法のランプのように
わくわくするものであった。人と会うことは。それが今は
誰の顔を見ても少しも興奮しない
会話を疎み、接触を恐れる
それもただ単に、時間の浪費を惜しむがためと来た!
もう一杯? いや、今夜はもうエスプレッソで。
ええと、ドッピオじゃなくて、少なめの、そうそう、ソロで結構。
(マスター、マスター、できればボリュームをもう十三度上げてくれ。
日常という目垢を拭って詩的になるには
もう少し強い刺激が必要なんだ。)
「さてさて、マスター、お勘定」
ジャズバーに入る。ジントニックを飲む。
私の隣の隣の席には若いサラリーマンが。
奥のテーブル席には雑誌と女が。それと私。客はそれだけである。
ジントニックのお代りを頼む。
こう思った。
自分がこの世の中に期待をしなくなったのは
もう何年も前のことだろうか。
それまでは違った。まるでアラジンの魔法のランプのように
わくわくするものであった。人と会うことは。それが今は
誰の顔を見ても少しも興奮しない
会話を疎み、接触を恐れる
それもただ単に、時間の浪費を惜しむがためと来た!
もう一杯? いや、今夜はもうエスプレッソで。
ええと、ドッピオじゃなくて、少なめの、そうそう、ソロで結構。
(マスター、マスター、できればボリュームをもう十三度上げてくれ。
日常という目垢を拭って詩的になるには
もう少し強い刺激が必要なんだ。)
「さてさて、マスター、お勘定」
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