とある知人と酒飲み話に戯れているときに、彼からふと、歌を作らないかと誘いかけられた。私が詞を書き、ピアノの出来る彼の奥さんが曲をつけ、歌うのは本人らしい。ずいぶん都合のいい話である。勝手に役割分担を決められたので、とりあえず以下の歌詞を書いてみた。もちろん作詞の経験もなければ、その方法を学んだこともない。そもそも楽曲を聴くとき歌詞を気にする方ではない。ポップスを意識したが、結果は演歌みたいな仕上がりになった。三番作ろうと思ったが、馬鹿馬鹿しくなって二番で止めた。これに知人の奥さんが曲をつけてくれるとは、到底思えない。
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〔一番〕
車窓(まど)を流れる雪を見ながら
あなたを奪った街に来た
城のお堀に浮かぶ白鳥(しらとり)
あなたはどうしてここに来た?
早い黄昏(たそがれ)
冷たいネオン
繩手通りをぶらつきながら
思い出すのは
はじめての夜の長いキス
あなたの店のドアを引く
〔二番〕
マイルス・ディビスに耳を傾け
あなたの作った酒を飲み
はずむ会話と 寡黙な瞳
どうして今さら会いに来た?
「幸せそうね」
「ええ。ぼちぼちと」
二杯目を飲んで席を立ち
思い出すのは
はじめての夜の長いキス
あなたの店のドアを押す
思い出すのは
はじめての夜のことばかり
あなたの店に雪が舞う
La La La・・・・・
La La La・・・・・
思い出すのは
はじめての夜の長いキス
あなたの街に雪が舞う
♫
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いやはや、一年で一番仕事が忙しい時期だというのに、私はいったい何をやっているのだろう。
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