徒然雑感 by おとぼけの父上

R中学のソフトテニスコーチ、エスパルスの応援、その他何でも、日々の雑感を記録していきます。

女子ワールドカップ 日本対オーストラリア

2015-06-29 04:30:30 | サッカー(日本代表)
結果的には終了間際の後半42分?の得点で1-0で勝利。
スコアや入った時間から言えば辛勝であるが、
内容は圧倒。
見ていて負ける気はしなかった。
よくある、カウンター一発だけが気になったが、
それもしっかりケアしていることが見ていてよく分かり、
海堀のキャッチミスだけがドキドキハラハラの対象だった。

ワールドカップアジア予選や、
これまでの親善試合でパッとしなかったなでしこジャパン。
本大会の予選リーグも見ている感じは今ひとつだったが、
やはり、決勝トーナメントとなると、
相手も緊張感や負けたら終わりの戦いに対するプレッシャーは、
多分想像以上なのだろう。
ここのところ、ワールドカップやオリンピックで、
4大会連続ベスト4に入っている日本。
そこのところの戦い方への対応が、
やはり十分出来ていて、
今までの助走期間は、この決勝トーナメントへの準備だった?
そう感じさせるここ2試合の戦い方であった。
男子のワールドカップ優勝常連国の戦い方に、
なでしこも似てきていて、
実に頼もしい。
これでベスト4。
あと2試合できることが確定。
結果を気にせず、もちろん目標は高く、
それに向かって頑張って欲しい。
誰が出てもクオリティは高いはず。
疲労を考慮することになっても、
全員が既に出場済み。
いいパフォーマンスを期待する。



女子W杯の残り2試合に向けた大きな希望
スポーツナビ

江橋よしのり

2015年6月28日 18:00

世界大会4連続でのベスト4入り

オーストラリアを1-0で退け、準決勝に駒を進めたなでしこジャパン
 目の前でワンバウンドしたボールを、GK海堀あゆみが大事に、大事に胸に抱えた。まもなくタイムアップの笛が鳴り、青いユニホームは天に腕を伸ばし、黄色いユニホームはうつむいて地面に腰をついた。

 FIFA女子ワールドカップ(W杯)カナダ2015の準々決勝、なでしこジャパンはオーストラリアを1-0で退け、準決勝に駒を進めた。なでしこジャパンが世界大会のベスト4に進むのは、08年の北京五輪、11年の女子W杯、12年のロンドン五輪に続き4大会連続となった。

 オーストラリアにしてみれば、「今回勝たなくていつ勝つんだ」という強い気持ちで日本戦に臨んだはずだ。アレン・スタジック監督が就任してから1年。チームはW杯にフォーカスして、充実した活動を重ねてきた。今大会ではアメリカ、ナイジェリア、スウェーデンとグループリーグを戦い、1勝1分け1敗で2位通過。決勝トーナメント1回戦ではランク上位のブラジルを破り、勢いをつけた。

 平均年齢23.2歳の若きマチルダス(オーストラリア女子代表の愛称)は、なでしことの対戦が決まってからも気後れすることはなかった。「去年のアジアカップで、私たちは互角の戦い(初戦で2-2、決勝では0-1)をした」というMFカトリーナ・リー・ゴリーの言葉は、チームの総意だろう。

 それなのに、ふたを開けてみれば思いどおりのプレーはほとんどできず、くすぶったまま最後の瞬間を迎えてしまった。彼女たちには、「全力を出し切った」という感触さえ残っていないのではないだろうか。「もう一度やり直せるなら」と心から願っても、人生を逆回転することはできない。翌朝目覚めた時「もしかしたら、敗戦は長い夢だったのかも」と思う選手もいるだろう。でも彼女は「やはり現実だった」と思い知り、もう一度枕に頭を沈ませることになる。

「若い選手たちにとっては心が痛む敗戦だが、このような経験から学ばなければならない」

 大会の去り際、スタジック監督はそのように語った。同じような悔しさを何度も何度も味わって、技術と知性とたくましさを身につけてきたチームが、この世界には存在する。なでしこジャパンだ。

戦術とスタミナでオーストラリアを圧倒

狙い通りサイドからの攻撃で多くのチャンスを作っていたなでしこジャパン
 スコアは1-0と緊迫した好ゲームだったが、試合運びはなでしこジャパンがさすが王者といえる内容だった。前半20分で、すでに勝負はほとんど決まっていた。岩清水梓がこの日の作戦を明かす。

「ミーティングの時からセンターバック(CB)がキーになると話していたんです。GKも使いながらボールを回して、相手の1トップにボールを追わせて、フリーになった方のCBがドリブルでボールを運ぶ、という狙いでした」

 実はこの作戦は、昨年のアジアカップ決勝でオーストラリアと対戦した際に取り入れたものだ。この日も岩清水がドリブルでスルスルと持ち上がり、10人全体がハーフウェイラインまで一気に上がる。そこからサイドへ展開し、サイドハーフとサイドバックが2人組で攻め立てる。相手のサイドの選手は、カバーのために下がるしかない。「前へ前へ」と勢いをぶつけたかったオーストラリアは、後ろへと走らされ、いつの間にか体力を消耗していた。

 鮫島彩は「暑くてよかった。相手が前半のうちにバテたのが分かったので、私たちが気持ちで負けることはないと思いました」という。悪条件をマイナスだと捉えるのでなく、自分たちが相対的に優位に立つための要因にしてしまう。これも成熟したチームこその考え方だ。

 選手たちのスタミナを、格闘ゲームの画面上のゲージのように可視化できるのならば、だいたい前半20分の時点で両チームに大差がついていたはずだ。最も危険なゴールハンターのFWリサ・デ・バンナも、創造性豊かなスルーパスを放っていたMFゴリーも、試合途中で次々とピッチを去った。敗れたスタジック監督も、「ボールを追うのに体力を使ってしまった」と完敗を認める。

 相手を術中にはめ、長所を出させない。圧勝でなくとも相手を圧倒してしまうなでしこジャパンの真骨頂が、そこにあった。

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