音多歌樂箱 オタカラバコ・音楽療法の待合室

東信濃に生息する看護師×出前音楽療法士ハラサチコの覚書。

臨床音楽とは何ぞや(前編)

2011-06-29 09:45:06 | 学:Training
6月は公私共に「学びの月」でした。

富山では音楽療法学会支部大会が開催されました。
9月の全国大会に向けた準備が本格化&具体化&激化してゆく
覚悟をしなさいよ、という集まりでもありました。
なにしろこの時は体調が絶不調。いま思えば副鼻腔炎の症状が
悪化していたので、いかなるドーピング(市販の解熱感冒薬)も
効いているようなそうでないような、な状態でした。
あれから10日。あのときの不快症状がウソのように、重かった
頬骨の奥や目の奥が軽くラクになりました。
(やっぱり、重症化する前に受診するのが一番でしたね)

そして、先週末は日本臨床音楽研究会年次集会。
事務局をお手伝いさせていただいてから3回目の総会です。
岡崎香奈さんのNY大学博士号取得記念講演は、想像を絶する
いばらの道を歩んだプロセスや直面した現実を、ユーモア満載の
話術とプレゼンテーションで紹介していただきました。
試験に合格したときの、試験官の粋な計らい(ワイングラスと
シャンパンを用意して待ち伏せ)の話も面白かったし、
その大事な結果を決めたのが「PASS」と殴り書きされた
メモ用紙(宴会の席を決めるクジのようだ)だった、など
記録用写真を撮りながら笑ってしまい、写真ブレまくり。

仙台の渡辺祥子さんが語ってくれた被災地の皆様のお話は、
祥子さんも「魂がむき出しになった」言葉、と表現するように
生々しくも力強いメッセージでした。
祥子さんの語りは、これまでに何度も聞かせていただいていますが
今回は、「心への残り方」がこれまでと違いました。
そして、支援しようとする私たちへのエールと警鐘を同時に
送ってくれているのだと受け止めました。
あの口伝は、祥子さんにしかできないなぁ、と感嘆。
Tシャツ、お待ちしております。

(後編に続く)