音多歌樂箱 オタカラバコ・音楽療法の待合室

東信濃に生息する看護師×出前音楽療法士ハラサチコの覚書。

肉体労働・・・

2005-08-26 23:57:40 | 多:Workshop
仕事場から直行したプールで聞こえてきた会話。

監視員の青年(高校生)に、その知り合いとおぼしき女性がプールの
中から声をかけました。世間話から青年の進路の話に移っていったのですが
以後のやりとりは次のとおり。

女性:卒業したらどうするの?
青年:俺ですか?やりたいことやりますよ。っていうか接客業に就きたいんだよね。
女性:接客ねえ…介護とかどう?
青年:介護?キツいっしょ。どう考えても100%肉体労働じゃん。マジ無理。
   そんなんじゃなくて、洋服売ったりするほうがオシャレでしょう。

もちろん青年の行く末に口を出すつもりもなく、私は知り合いでも何でもない
ただの「隣のレーンで歩く人」。でも、「オシャレな仕事に就きたい」青年が
「100%肉体労働」な介護しか知らないとしたら、すごくもったいない思い違いを
しているな…と思ったのです。それに、青年の思い描いたファッション業界だって
ある意味肉体労働だろうし、接客上のコミュニケーションにセンスや技術がなければ
その店にはお客が寄らないというのが現実。でも、そんなシビアな面よりも、
「自分がやりたいこと」が今のところ勝っている、ということなのかも。
もし、そのやりたい仕事に就いたとしたら、「なんか違った」とかいう理由で
あっさり辞めちゃわないでね、お兄ちゃん。

以前も「音楽療法士になりたいんです!」という若者の「イメージ先行傾向」に
ひっそりと警鐘を鳴らしてみましたが、なにもうちの業界に限ったことでは
ないのかも知れません。

以上、プールを数往復している間の、おばちゃんの長ーい独り言でした。