都立高専交流委員会ブログ

都立高専と城南地域の中小企業(特に製造業)との交流・連係を図り、相互の利益と地域社会・地域経済の発展を目指します。

理研シンポジウム 「ものづくり技能継承の現状と展望」 / 大崎ビジネス図書館 魚森昌彦 氏 講演のご案内

2012年01月09日 | Weblog
  ☆★☆☆ 都立高専交流委員会 よりのご案内 2012. 1.10 ☆☆★☆
   
 
1.1月24日 理化学研究所 シンポジウム / ものづくり技能継承の現状と展望
 
2.1月11日 大崎ビジネス支援図書館1月講座  
  21世紀の科学技術への展望と期待 ~~ 10年前、100年前の予測を振り返って
    講師 : (独) 理化学研究所 監事 魚森 昌彦 氏
 
 
 
 平素よりお世話になります、
 
 インタ-ンシップの受け入れ、シンポジュウム等、
 いくつもの面で、私たちの産学連携事業にご協力をいただいている
 理化学研究所 大森素形材工学研究室 が 下記、シンポジウムを開催いたします。
 
 本年が4回目のフォ-ラムですが、
 昨年も、ものづくりの現場とこれからの課題を結びつける
 大変、充実した内容でした。
 
 本年も、大変、多彩なプログラムが組まれております。
 
 また、直近ではございますが、11月11日(水)
 この大森素形材工学研究室を訪問させていただ際
 大変、お世話になりました 魚住 昌彦 氏が、
 大崎ビジネス支援図書館で講演をされます。
 
 ご興味をお持ちの方に、是非、ご参加いただきたく、ご案内申し上げます。
 
 
 
 理研シンポジウム ~~ ものづくり技能継承の現状と展望 ~~
 
          第4回 技 能 継 承 フ ォ ー ラ ム
 
■ 主 催 (独)理化学研究所 基幹研究所 大森素形材工学研究室
■ 協 賛 (独)産業技術総合研究所
■ 日 時 平成24年1月24日(火) 13:00~17:15
■ 会 場 (独)理化学研究所 和光研究所 於 BSI池の端研究棟 3階会議室
      http://www.riken.go.jp/r-world/riken/campus/wako/index.html
■ 参加費 無料  懇親会 3千円
  
 
 産業界では,団塊の世代の大量退職に伴って、
 ものづくり現場からのノウハウ消失が懸念されています。
 この課題は、
 我が国のものづくりの根幹を支える中小企業において特に深刻といえます。
 
 本シンポジウムは、
 (独)理化学研究所と(独)産業技術総合研究所とが
 2009年3月まで合同で実施して参りました「中小企業基盤技術継承支援事業」の
 成果普及の一環として企画致しましたものです。
 
 このプロジェクトで結論付けた技能継承支援手法について、
 今日の技能継承の動向や課題に対しての位置づけを議論するとともに、
 改良・発展へ向けた展望と最近の取り組み事例について紹介し,
 技能継承が特に困難である
 難加工材や複雑形状加工、分析手法、特殊・特定技術にスポットを当て,
 さまざまな観点から解決・改善の糸口となる議論を進めるべく
 本フォーラムを企画致しました.
 
 
■ プログラム
 
 13:00~13:10 開会の挨拶
         独立行政法人理化学研究所 
        大森素形材工学研究室主任研究員 大森 整 氏
 
 13:10~14:25 『伝統産業工学の創成‐伝統を見るとみらいが見える』 
        京都工芸繊維大学 濱田 泰以 氏
 
 14:25~15:05 『児童のための"ものづくり教室"の実践』
        茨城大学 伊藤 伸英 氏
 
 15:20~16:00 『とちぎの次世代酒造技術者育成への取り組み』
        栃木県産業技術センター 岡本 竹己 氏
 
 16:00~16:30 『研削・切削加工技術におけるノウハウ事例』
        独立行政法人理化学研究所 大森 整 氏
 
 16:30~17:00 『技能継承支援ツール「鍛造テンプレート」の開発と普及活動について』
        独立行政法人産業技術総合研究所 梶野 智史 氏
 17:00~17:15 総括および閉会の挨拶
 
 17:20~    懇親会(有料:3000円)  於 理化学研究所和和光研究所内 第一食堂
 
 
■ 参加お申し込み  FAX 03-3579-5940  または  elid@elid.org
 
  下記を記載の上、お申し込みいただきますようお願い申し上げます。
 
   ご芳名(ふりがな) / ご所属 / お肩書
   ご住所 / 連絡先 TEL FAX E-mail / 懇親会参加の有無
   その他希望事項等
 
 
 
      1月11日(水)18時~ ビジネス支援図書館 講座
 
       21世紀の科学技術への展望と期待
 
 ~~ 10年前、100年前の予測を振り返って ~~
 
     講師 独立行政法人 理化学研究所 監事 魚森 昌彦 氏
 
■ 日 時 平成24年1月11日(水)18時~20時 (開場17時30分)
■ 会 場 大崎図書館2階講習室
     http://lib.city.shinagawa.tokyo.jp/bl/osaki_b_gaiyou.html
■ 主 催 品川区 ものづくり・経営支援課 ものづくり支援係
■ お問い合わせ、参加お申し込み 下記より、主催者あてにお願い申し上げます。
     http://lib.city.shinagawa.tokyo.jp/bl/osaki_b_kouza_0715.html
 
■ 講師よりのメッセージ
 
 科学技術は、
 18世紀のイギリスで始まった産業革命以降驚異的な進歩を遂げてきたといえる。
 人類が生活レベルの向上を望む限り、その歩みはとどまることはないであろう。
 
 20世紀初頭の人類の科学技術への期待は、現代社会ではほとんどが実現されている。
 ただし、この世紀は大戦などを経験し、覇権主義的傾向が強かった。
 「個」より「公」が重要視された世紀であったといえる。
 
 20世紀の総括として、
 人類は、自然との共生の中で新たな科学技術を発展させることが必要と思われる。
 同時に、科学技術に関する新しい倫理の確立も必要となろう。
 
 本世紀は、精神的な充足、教育の充実、科学技術と人文社会科学との融合などが
 キーワードとなるであろう。 
   
 

新年は 1月12日 大田支部21研 「欧州発の世界恐慌の可能性? ~ 危機の統一通貨~」 から

2012年01月09日 | Weblog
 謹賀新年
 旧年中は、大変、お世話になりました。
 本年も宜しくお願い申し上げます。
 
 
 都立高専交流関係者の皆様には、ご案内を差し上げましたが 
 年末年始に考えること などを、ブログに掲載させていただきました。
 ご笑覧いただけば幸いです。
  http://blog.goo.ne.jp/ota-doyu-kosen/e/87b30d08cf9c2e438998973cf1002efc

 
 
 さて、
 本年の大田支部は、1月12日(木)の 21研 から始まります。
 
 「欧州発の世界恐慌の可能性? ~ 危機の統一通貨」
  http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/flack/8107.pdf
 
  (詳細、参加お申し込みは、上記からお願い申し上げます。)
 
 本年の年頭に、この研究会をもってくることができるのは
 大田支部の活動のなかで、
 21研が、まだ、機能を失っていないことの証左でしょう。
 
 
 
   リ-マンショック から ユ-ロ圏危機 へ、その意味するもの
 
 
 リ-マンショックで口火が切られた、
 21世紀型金融危機が、欧州の政府債務危機(信認危機)へ深まり、
 ユ-ロ圏を、瀬戸際に立たせたのが昨年でしたが、
 
 本年は、この危機の深まりのなかで、
 市場と政府のガバナンスの再構築が問われる年となるでしょう。
 
 もちろん、
 野田内閣が、税と社会保障の一体改革、消費税増税へと踏み込んだのも、
 このことと無縁ではありません。
 
 21世紀型金融危機の特徴は、
 サブプライムという、それ自体は、古典的にも思える 不動産バブル が
 金融取引と金融派生商品を解して、
 瞬時に、国境をこえていくことにあります。 
 
 米国発の金融危機と思っていたものが、ふたを開ければ、
 その元本やリスクが、欧州や途上国に飛ばされていたことです。
 
 しかも、CDS(クレジットデフォルトスワップ)の想定元本は
 世界のGDPの総額ほど、                    
 金融派生商品全体では、その数十倍もあり、
 これらが、グロ-バル金融を破綻に導きいれる引き金を引きます。
 
 一方、円キャリ-トレ-ドなどによる超短期資金で
 東欧やスペインなどの不動産投資が行われていたのですから、効果てき面です。
 (グロ-バル金融の歪みが、危機を 増幅 するのも 今日の危機 の特徴)
 
 
 金融環境変化の後手に廻り、財政均衡を崩した政府の信認そのものが
 危機の構造のなかに組み込まれたのが
 リ-マンショック以降の国際金融です。
 
 わが国の、かつてのバブル崩壊が、
 ただ、100兆円ほどの回収不能を、
 一国の企業(+個人)と金融機関に生じさせたものであったことを考えるならば
 今日の金融危機の深刻さを理解することができます。
 
 
 こうした環境が、
 加盟国の財政主権を残したまま、共通通貨を実現し
 ここに、経済格差の収斂しない「周辺国」を平等に組み込んだ
 ユ-ロ圏の構造問題を直撃することなりました。
 
 
 
    グロ-バル経済 と 政府の規律化
 
 
 グロ-バルな金融により、
 政府の規律と信認が、退路なく検証される今日の環境
 
 政治学者(学習院大学教授)の 野中尚人 氏は、 
 『中央公論』2月号(1月10日に書店に並びます)冒頭の小論で
 今回のユ-ロ圏の危機を
 「EUを覆う民主主義の非常事態」としています。
 
 金融の自由化に対応しなければならないのは、
 本来 厳格な市場の規律 であるはずです。
 一方、
 政府に政治的な信任を与えるのは、その国の国民です。
 
 グロ-バル経済とグロ-バル金融に人々が向かい合うなか、
 政府の規律化を介して、
 これと、能動的に立ち向かっていくことが問われます。
 
 野中尚人 氏は、この小論を、下記のように結んでいます。
 
 「我々は、今、いわば人類の英知を結集したはずの建築物(EU)が
  その崩壊の危機に瀕するのを目撃している。」
 「民主主義の原理と制度は、生き延びることができるのだろうか、
  21世紀に適応した新しいガバナンスの原理が生まれるのだろうか。
  深刻な危機は、大きなうねりを生むのかもしれない。」
 
 
 
   財政危機に立ち向かう 一歩 と 次のビジョン を
 
 
 さて、1月12日(木)の 21研 ですが
 
 講師の 田中素香 氏は、
 日本国際経済学会会長、日本EU学会理事長などを務めた
 わが国、ユ-ロ研究の第一人者、当方も、それぞれの時期に、
 田中素香 氏の発言を参考にさせていただいております。
 
 今回の危機に際しても
 「危機のなかで進む、ユ-ロ圏財務省構想」など
 連邦主義へのグランドデザインの変更を含む、
 EU統合の進化の契機としてきたのが 田中素香 氏です。
  http://nippon.com/ja/simpleview/?post_id=3777

 
 
 いうまでもなく、
 政府債務危機は、私たちの 明日 の課題 でもあります。
 
 来年度のわが国の 政府予算案の一般会計 に占める国債の割合は49%
 (税収を超える)
 財政収支の赤字は、GDP比10%程度とギリシャより高く
 政府債務残高のGDP比率も200%を超え
 (昨年11月のIMFのレポ-トに拠れば 233%) 
 ギリシャ、イタリアをはるかに超えているのか、わが国の現状です。
  http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5103.html

 
 そして、昨年の 貿易収支 は、2兆円を超える 輸入超過
 10兆円前後の黒字を出し続けてきたわが国の貿易収支が
 1980年以来の赤字転落する年になったもようです。
 
 こうして、迫りくる危機にどう(足場をもって)対処しうるか? は
 私たちの 今日の一歩 にかかっています。
 
 政府の規律化 と 国内の構造改革 を結びつけ
 
 次の国際秩序に、
 また、実質的な経済統合が進む東アジアの次世代ビジョンに
 どう参画していくか? が
 危機のなかで問われているに他なりません。
 
 年頭の 21研 は、
 私たちの直面する課題を理解するよい機会になると思います。
 
 ご参加お申し込みは、下記よりお願い申し上げます。
  http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/flack/8107.pdf

  
 
 
グロ-バルコミッション 田中基茂
東京都大田区山王 4-19-6 4F
TEL 5746-3041 FAX 5746-3081
gc-t@ac.auone-net.jp