一昨年、学校と共同で立ち上げた
テクノシティ 城南 コミュニティカレッジ
今回は、10月30日(日) 午後1時より
産技祭(都立高専の文化祭)の 特別企画 となりました。
早めにおいでになり
学生の展示や研究室の見学などをしていただけばと思います。
産技祭特別企画 / テクノシティ城南コミュニティカレッジ 第5講
福 島 原 発 事 故 の 徹 底 検 証 と
これからのテクノロジ-、技術者、ものづくりの課題
■ 日 時 10月30日 (日) pm 1:00~pm 3:30
■ 会 場 東京都立産業技術高等専門学校 中央棟4階 合同講義室
東京都品川区東大井1-10-40 TEL: 03-3471-6331
http://www.metro-cit.ac.jp/information/map_shinagawa.html
■ 講 師 元東芝・原子炉格納容器設計技術者 後藤政志 氏
同 上 / 沼津工業高等専門学校特任教授 渡辺敦雄 氏
■ 主 催 東京中小企業家同友会/大田支部
東京都立産業技術高等専門学校
■ 後 援 大田区/品川区
■ 参加費 無 料
■ 参加お申込 下記にて、FAX送付を、お願い申し上げます。
http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/flack/8011.pdf
講 師 プ ロ フ ィ - ル
■ 後藤政志(ごとうまさし)氏 元東芝 原子炉格納容器設計技術者
1949年生まれ。博士 (工学)。沼津工業高等専門学校 機械工学科卒
1973年 広島大学工学部船舶工学科卒。三井海洋開発で海洋構造物設計に携わる。
1989年(株)東芝入社 原子力プラント設計に従事する。2009年東芝退社。
芝浦工業大学、國學院大學、早稲田大学・東京都市大学共同大学院非常勤講師。
元 (財)安全保障貿易情報センタ- ABC兵器・ミサイル関連機器専門委員会委員長。
共著に『徹底検証 21世紀の全技術』(藤原書店)、『福島原発事故はなぜ起きたか』
(藤原書店)、『原発を終わらせる』(岩波書店) ほか。
平成22年度まで、東京都立産業技術高等専門学校 非常勤講師。
博士 (工学)。技術士 (衛生工学)。
1971年 東京大学工学部卒、 同年 東芝 原子力事業本部入社。福島第一原発3,5号機、
女川原発1号機、浜岡原発1,2,3号機など、 原子炉の基本設計、 格納容器設計に携わる。
火力事業部環境技術部長を経て、 2005年 沼津高専物質工学科 助教授、
准教授 教授を経て現職。
東日本大震災は、マグニチュ-ド9の地震、津波、原発事故が連鎖し、
社会(企業、行政、政治)の機能不全を明るみにだすことにより、
私達にかつてない衝撃を与えました。
技術立国としての 立ち位置 と 志 を 守るために
今回の原発事故、本当に不思議で、異常なのは
「原発推進派」と言われる人々が、
「こうすれば原発を推進できなくなる」ことを、繰り返し、やり続けてきたこと、
しかも、今回の事故まで、それが、ほとんど許され続けてきたことです。
今回の事故は、
これまでの原発事故と情報隠蔽の集大成の 結末 に他なりません。
第二次世界戦争後、わが国は、軍事大国 や 政治大国 の道を歩まず、
経済立国=技術立国 の道を歩んでまいりました。
核の「平和利用」も、
この戦後日本の生き方のひとつではなかったのでしょうか?
であれば、なぜ、(この技術が軍事機密となる)核兵器保有国と違った
独自の管理システム、情報開示システムをつくらなかったのでしょうか?
このこと抜きに、原子力プラントの
途上国への輸出から生じる問題に対処できるのでしょうか?
いくつもの「世界初」に挑戦し、
これを成し遂げた「はやぶさ」が、わが国の技術力を示すものであれば
原発事故やその対応の異常性もまた、わが国の現実です。
国際環境が大きく変容する中、
この異常性に、明確な終止符を打つこと抜きに、
わが国の将来 は 開かれていかないでしょう。
ものづくりの担い手 の 新しい共同作業 を!
講師の 後藤政志 氏が、
今回の事故の直後から、連日のように発言を繰り返してきたのは
(参議院行政監視委員会での後藤氏の参考人発言 は、下記に)
http://www.youtube.com/watch?v=6EpNOeVkeEY
http://www.youtube.com/watch?v=KcRV_0hnkOw&feature=related
プラント設計技術者として、
ものづくりの現場に根ざし、技術者のあり方を考え続けてきたことによるでしょう。
現役時代の『転換期の技術者たち……企業内からの提言』では、
池田諭のペンネ-ムで、造船と海洋構造物設計技術者の課題について論及
http://www.bk1.jp/product/00604261
今回の事故の直前に 出版された『徹底検証 21世紀の全技術』(藤原書店)では、
http://www.bk1.jp/product/03336030
第15章「頻発し巨大化する事故の恐怖」の「原発事故の恐怖」の項で
「シビアアクシデントにおける究極の選択」としての
「格納容器ベント」など、今回の事故に直結する課題に 論及されています。
後藤政志氏が属する 技術者グル-プ が編集したこの著作は
多くの技術者の議論野中から生み出されたもの、
第8章「エネルギ-はどうなるか」では、5名の著者が「共著」されています。
多くの 技術者 や ものづくりの担い手 の議論 と 共同作業、
また、社会との対話のなかで、
これからのテクノロジ-や技術者、ものづくりとその担い手のあり方を
決していくことこそ、問われています。
原発事故の徹底検証から 次の課題 の明確化へ!
当日は、
第1部で、後藤政志 氏を中心に、
今回の事故の全体像、
また、地震による配管破断、格納容器の破損や機能不全等
どのような論点から今回の事故の検証を進めるべきかについて
ご提示いただき
第二部では、渡辺敦雄 氏を中心に
わが国のエネルギ-政策の転換、今回の事故で問われる技術者のあり方
危機管理体制の再構築、さらに、ものづくりの新視点 までの
広範な問題提起をしていただく予定です。
(渡辺氏よりは、すでに、大変内容の濃いレジメをいただいております。)
さらに、会場よりのご意見をいただいて、議論を深めたいと思います。
原発事故の本質 → これからの課題 までを扱う野心的な企画となりますので、
メリハリをつけた運営をしていきたいと考えておりますので、
多くの皆様に ご参画 いただきたく、ご案内を差し上げます。