都立高専交流委員会ブログ

都立高専と城南地域の中小企業(特に製造業)との交流・連係を図り、相互の利益と地域社会・地域経済の発展を目指します。

中小企業家経営塾の受講生が連続して快挙を成し遂げる!

2009年08月30日 | Weblog
  
      中小企業家経営塾の受講生が連続して快挙を成し遂げる!
 
 
 
 都立高専は、
 学生達が、それぞれの分野の産業技術を学ぶ高等専門学校
 実践的な産業技術教育を行ない、
 産業社会と企業を支える中堅技術者を育成することを目的にしています。
 
 この学校のカリキュラムの「選択科目」として実施されているのが
 中小企業経営者の講義を中心とした「中小企業家経営塾」
 経営者の講義は、「経営学」の授業の一環です。
 
 さて、この学校に進学してくる学生の皆さんの中に、
 「経営学」の学習をを目的に、この学校に進学した方がいるでしょうか?
 「経営学」の授業があることを、
 事前に知っていた学生もいないのではないでしょうか?
 
 ところが、
 過去7年の「中小企業家経営塾」の受講生には、
 大変、優秀な学生が多く、
 これらの学生がいくつもの快挙を成し遂げています。
 
 
 
      ジュニアロボコン 世界大会 都立高専チ-ムが優勝!
 
 
 この大会の レスキュ-チャレンジ・ス-パ-チ-ム で優勝したのは、
 第6期中小企業家経営塾 受講生の 茅野創大 君
  
http://www.tmu.ac.jp/assets/files/press/press_0721.pdf
 
 なお、高専のチ-ムは、6年連続して、世界大会に出場
 同部門では、昨年も、都立高専のチ-ムが優勝しています。
 (下記は、昨年の記録)
  
http://www.kouenkai.sakura.ne.jp/gakusei_katudou/bunka_kei/RoboCupJapan-2008/RoboCupatlanta-2008.htm
 
 「ス-パ-チ-ム」は、他国の学生とチ-ムを組んで行なう競技
 レスキュ-チャレンジは、下記の動画に出ている競技でしょうか?
  
http://blog.livedoor.jp/robozee/archives/50849909.html
 
 
 
       国際学生デザインコンペティション グランプリ!!
  
 
 このグランプリを受賞したのは、赤間康弘 君
 第3期中小企業家経営塾の受講生です。
  
http://www.kyoto-seika.ac.jp/cumulus/news/001.html
 
 彼が受講生の時に講師を務めた ㈱日本ヒ-タ-機器 小柴和弘氏 が
 講義の中で、製品のデザインを募集し、「賞金」を出しましたが
 これを射止めたのも 赤間康弘 君です。
 
 赤間君は、下記論文で
 文部科学省、経済産業省などによる
 「第22回(2008年度)独創性を拓く先端技術大賞」 特別賞 を受賞しています。
  
http://www.fbi-award.jp/sentan/jusyou/2008/4.pdf
  http://www.fbi-award.jp/sentan/jusyou/2008/index.html
  (なんか、受賞者は、ほとんどが大学院生 …… )
 
  
 
        「かわさきロボット競技大会」 で連続優勝!
 
 
 平成18~19年の
 「かわさきロボット競技大会」で連続優勝した 小清水大介 君は
 第5期中小企業家経営塾の受講生
  
http://www.kawasaki-net.ne.jp/robo/robo07/14kekka-a.htm
  http://www.kawasaki-net.ne.jp/robo/ayumi/pic/第13回.jpg
  
http://www.kawasaki-net.ne.jp/robo/ayumi/pic/第14回.jpg
  (低重心、シンプルな構造、機動力、そして、チ-ムの気合いが強さの秘密
   つくり手のセンスを感じさせます。) 
  
 この競技会には、
 毎年、技術系企業のチ-ム や 大学生のチ-ム など、
 200チ-ム以上が参加します。
 この難関を勝ち抜いて、連続優勝はすごい!!
 
 平成20年の大会では、前述の 茅野創大 君が 第3位
 本年も、この学校の2チ-ムが入賞しています。
   
 
  
 「(国立高専と比べると)子どもっぽい」などと言われることもある都立高専
 けれども、実績では負けていません(上を行っています)。
 
 私達が交流を始めた1980年代
 このころの都立高専の学生は、
 中小企業(町工場)の子弟達が多かったと言います。
 
 ( ㈱クマクラの熊倉賢一氏による……
   昨年度の中小企業家経営塾での熊倉氏の講義
   『高専の学生諸君はリ-ダ-を目指せ!』 は、このイメ-ジにもよる )
 
 ところが、最近では、都立高専に入学する層が、ガラリと変わっているようです。
 
 片親等、家庭環境に恵まれない学生が少なくなく
 働いて家計を支える母親の「背中」を見ながらコツコツと勉強し、
 技術者になることを目指して、この学校に進学してくる学生達も多いのでしょうか?
 
 この学校の学生像を良く理解し
 少しでも将来の力になるよう、心を砕いてゆかなくてはなりません。
 
 
 「中小企業家経営塾」受講生の快挙
 これは、もちろん、「中小企業家経営塾」が生みだした成果ではありません。
 
 高い目標をもって学習する学生達が、
 そのことによって、自ら研鑽し、自らを磨くことによって生みだした成果です。
 
 産業技術についての基礎学力をみっちり身につけるだけではなく、
 その技術が、実社会でどのように運用されているか? を知り
 
 それだけではなく、
 より高い目標を持って学習することこそ必要です。
 
 私達(大人達)にできるのは、
 このために、少しでも多くの機会を与えていくことです。
 
 

 

都立高専交流委員会よりの活動報告とご提案 / 8月19日 支部幹事会

2009年08月30日 | Weblog

 
 8月19日に開かれた
 東京中小企業家同友会 大田支部 幹事会 において 了承された
 活動報告と提案です。
 
 構成は
 1.活動報告   2.当面の活動について
 3.10年後の産学連携のビジョンを求めて  の 3項 からなっております。 
 
 1.活動報告  2.当面の活動について  につきましては、
 8月17日 高専交流委員会 の レジメ を、ご参照下さい。
  http://blog.goo.ne.jp/ota-doyu-kosen/e/c38c69d65a3b8cbe1fe9de929e31223f  
 
 支部幹事会で、議論の上、ご了承いただきましたのは
 
 3.10年後の産学連携のビジョンを求めて  の部分です。
 
 「大田支部 都立高専交流基金」につきましては
 東京同友会の会計管理の見直しが進められており、
 これと合わせて、検討することになりました。 
 
 
 
   高専交流委員会よりの活動報告とご提案   8月19日 幹事会
 
 
 
1.活動報告 …… 詳細は、別紙をご参照下さい。 
 
 
  一つ、一つの活動の積み上げ、新しい取り組みの中から、
  新しい課題、目指すべき目標、様々な現状の問題点、
  地域社会における産学連携の将来像などが見え始めています。
 
  都立高専統合から4年目、公立学校法人化から2年目に入り、
  この学校のおかれている環境変化、学内の環境変化の実際も見えるようになってきました。
  公立学校法人化によって「行政改革」が行なわれた都立高専。
  
  産学連携の共同事業を発展させていくため、
  教育改革の課題や目標、基軸が何処にあるのか、
  改めて、議論を深めていかなくてはならないでしょう。
 
 
2.当面の活動について …… 詳細は、別紙をご参照下さい。
 
 
  相互理解の促進、相互交流の基盤の再整備のための
  地に足のついたプログラムを計画しています。(詳細は「別紙」をご参照下さい)
 
  合わせて、
  日常的な交流・連携の活動の総括と方向付けをおこなう 
  学校と同友会の合同委員会の確立が問われているでしょう。
 
 
3.10年後の産学連携のビジョンを求めて
 
      …… 中小企業憲章の実践としての都立高専産学連携
 
 
「公開講座」の共同開催
 
 
  同友会と学校で共催、大田区と品川区に後援等を依頼。
  地域の産業(や教育等)の担い手を中心とする地域の方々にご参加いただき、
 
  地域の産業、産学連携の共同事業、技術教育と次世代の育成、
  地球環境のビジョンと新産業創造等、
  私達が直面する課題やその創造的な問題解決の道筋を検証し、
  問題意識の共有を図る場とする。
 
  地域の教育研究機関を、地域の中小企業の研究室に! 地域社会の問題解決の拠点に!
  サイエンス・テクノロジ-パ-ク や 国境を超えた頭脳人材集積、環流システムの形成など
  可能性は無限、けれども、実践は、地道な、一つ、一つの現状検証から ……
  
  高専の地域交流室よりは、いつでも、対応する旨、お話しをいただいております。
 
 
「都立高専産業技術高等専門学校の先生の皆様へのご提案」について
 
 
  目的は、交流連携のこれまでの成果、直面する課題を包括的に検証し、
  学内で、議論の上、共有していただく。
 
  基本的考え方は、これまでの活動を総覧、再整理すると共に、
  新しいスタ-トラインを明確にする。
  
  収れんさせていく方向は、
  「上からの改革」から「教育現場や地域社会に根ざした改革へ」
 
  事前に、学校の主要な先生方と打ち合わせをし、実効のあるものにすることを努める。
 
 
産学連携の環境整備 と 学校改革のための「政策提案」「政策要望」の検討
 

 
  これまで、
  産学の力で、地域の教育機関を地域社会の中に位置づける
  産学連携による学校改革を明確にしてきた。
  
  ところが、 
  公立学校法人化により、首都大学東京の「傘下」にはいることにより
 
  就職倍率20倍と、高い社会のニ-ズがあり
  OECD調査団が「絶賛」する「高専の実践教育」が、
  地盤沈下しているのではないか?
  
  行政改革のなかで、
  教育改革の目指すべき方向が漂流しているのではないか?
  
  このような懸念を払拭するため、
 
  産学連携を基軸にした学校改革、技術教育の本来のあり方、学校教育の国際化、
  教育行政のPDCAサイクルの責任ある実践、
  地域社会のビジョンとと地域の教育機関の果す役割などの課題を検証し、
  政策提案、政策要望を準備していく。
 
 
新しい糸口が見え始めた課題
  
  …… 学生海外派遣 / 地域新産業創造プロジェクト / 高専技術支援室
 
 
  中小企業家経営塾学生海外派遣は、
  国境を超えた産学連携や人材育成、高度人材環流システムの糸口
 
  学校の先生方による、地域新産業創造プロジェクト、高専技術支援室の問題提起
 
 
大田支部 都立高専交流基金 づくり
 
 
  これからの高専交流を軸とした産学公連携を進めるための大田支部の「特別会計」
  (高専交流関係者などの寄付による基金)
 
 


2009. 8.17 都立高専交流委員会 (レジメ・その1)

2009年08月30日 | Weblog
 
    2009. 8.17 都立高専交流委員会 (レジメ・その1)     
  
 
 
               活     動     報     告  
         
 
  5月27日 交流委員会(新役員)打合せ(大森東急 麻布茶房 内田由美子 天野 田中)
  6月12日 インタ-ンシップ会社説明会(内田由美子 内田亨 天野 田中 加茂坂 他)
      インタ-ンシップ会社説明会終了後 委員会打合せ
      (内田由美子 内田亨 天野 田中)
  6月17日 (財)鮫洲会 理事 評議員 合同会議
      (内田由美子 田中 が評議員を拝命いたしました)
      大田支部幹事会(内田由美子 田中 久米 他)
  6月20日 都立高専にて清家篤氏(慶応大学塾長)講演会=大田支部後援
      (内田由美子 内田亨 田中 他)
  7月 3日 学生海外派遣 パンチ工業訪問
      (内田由美子 内田亨 天野 田中、高専 邊見 遠山 小坂 中西)
       地域交流室邉見先生と打合せ
            (内田由美子 内田亨 天野 田中、高専 邊見 中西 西山)
 7月9~10日 中同協総会(10日 荒金校長ご招待 内田由美子 内田亨 天野 田中 他)
  7月15日 大田支部幹事会(内田由美子 天野 田中 久米 他)
  7月28日 経営塾海外派遣 遠山先生新授業 打合せ
      (内田由美子 内田亨 天野 田中、高専 遠山 小坂)
  8月11日 遠山先生新授業「大都市産業集積論」開講 (田中)
8月16~22日 中小企業家経営塾学生海外派遣
      (中国大連 パンチ工業、学生 杉浦 高橋、引率 小坂)

 
 
 
6月12日 インタ-ンシップ 会社説明会
  
           …… 多数の講師版 中小企業家経営塾 に
  
  
 
 参加企業 ㈱アイ・ディ・エス/ア-ルシ-ソリュ-ション㈱/㈱大橋製作所/
  ㈱クライム・ワ-クス/㈱京浜工業所/サンリツ オ-トメイション㈱/
  ㈱奈良機械製作所/㈱日本コンピュ-タ開発/㈱日本情報システムサ-ビス/
  広沢電機工業㈱/精工電機㈱                          11社
  
 受入企業 ㈱アバ/㈱エム・ソフト/新世代加工システム㈱/大洋ツ-ル㈱/
  ㈱タシロイ-エル/電子磁気工業㈱  ㈱長津製作所/㈱日本デジタル通信/
  フジメタル工業㈱/ミクス㈱/㈱RayArc                     11社
 
 説明会では、
 参加企業が戦後最大の経済後退に立ち向かうへ中小企業の心意気を示した。
 朝朝比奈先生の適切なサポ-トがあり、
 本科の学生(クラス)数が減ったにもかかわらず、昨年より多い学生が参加。
 この説明会は、多数の講師版 中小企業家経営塾 へと発展しています。
 
 インタ-ンシップを通して、
 学生が(インタ-ンシップ先企業に)進路選択をすることが定着し始めていることを踏まえ、
 また、近い将来、インタ-ンシップ必修化(現在は選択科目)されることにそなえ、
 より、早い段階から、周到な準備をしていくことが必要です。
 (6月12日の時点で、インタ-ンシップの申込受付を締め切っている企業もあります)
 
 戦後最大の景気後退が、地域の製造業を直撃したことにより、
 会外や他支部の優秀な経営者の参加にも支えられるものになりました。
 従来よりの傾向でもあり、会外の経営者の入会を進め、交流委員会に向かい入れること、
 他支部の経営者、
 東京同友会情産部会、共同求人委員会との連携を進めていくことが必要です。
  
 
問題を残したインタ-ンシップ受け入れ …… 次年度以降の課題を明確に!
 
 
 ところが、インタ-ンシップの受け入れについては、下記の10社15名に止まりました。
 
 本科 アパ (2)、京浜工業所 (1)、フジメタル (1)、ア-ルシ-ソリュ-ション (2)、
     タシロイ-エル (1)、クライムワ-クス (1)、精工電機 (1)、RayArc (1)  
                                  8社10名
 専攻科 電子磁気工業 (1)、奈良機械製作所 (2)、精工電機 (1)、タシロイ-エル (1)  
                                  4社 5名
 
 過去の実績は、昨年16社25名、一昨年17社34名、3年前12社21名です。
 本年は、今までの最低です。
 
 学校でも、インタ-ンシップの参加者が、全体として少なかったとのことです。
 会社説明会の参加者が昨年より多かったにもかかわらず、
 インタ-ンシップの参加者が少なかったのは、どういう意味でしょう。
 
 本年度より、夏休みのいくつもの特別講義、
 また、オ-ストラリアへの語学研修が始まりました。
 来年度より必修化される予定のインタ-ンシップ
  …… このままで、大丈夫なのでしょうか?
 
 学校改革の方針や計画が、学内でよく議論され、共有化されているのでしょうか?
 
 インタ-ンシップを通して、
 学生が(インタ-ンシップ先企業に)進路選択をすることが定着し始めています。
 
 これらを踏まえ、より、早い段階から、周到な準備をしていくことも必要です。
 (会社説明会には、インタ-ンシップの申込受付を締め切っている企業もあります)
 
 これらの点について、朝比奈先生他と議論を深めていきたいと思います。
 
 
テ-マをもった学習の段階へ!
 
     …… 本年度の 中小企業家経営塾 の 講師が決まりました。
 
 
  10月23日 ㈱マテリアル 細貝淳一氏
       (中同協総会見学分科会講師)  10:25 ~ 高専にて  
  11月13日 佐藤真空㈱ 佐藤紀一氏         同 上
  12月25日 日本理化学工業㈱ 大山泰弘氏
       (心身障害者多数雇用モデル工場1号) 14:00 訪問 見学+講義
   1月22日 ㈱バリュ-ソフトウェア 酒井雅美氏
       (東京同友会 情報産業部会推薦)  10:25 ~ 高専にて
   2月 5日 新世代加工システム㈱ 大森整氏 (理化学研究所主任研究員) 同 上
 
 昨年は、
 
 経営塾海外派遣と連動して、グロ-バル経営と国境を超えた人材登用、
 循環型社会と企業経営、
 見えない時代にチャレンジするリ-ダ-を目指せ!
 (構造転換期に要求されるリ-ダ-シップ)など、
 
 学生の皆さんに、テ-マを持った学習をしていただく段階に入ったように思います。
 
 この到達段階をキ-プし、
 より、充実したものにしていく、私達の企画力が問われています。
 
 本年は、全日程の確定を早めに進めました。
 事前打ち合わせには、多くの企業や先生方にご参加いただき、
 地に足のついた交流の推進に役立てていきたいと考えています。
 
 本年より、同窓会より「特別講義」の講師選任があります。
 地域連携の基盤を強化していくよいチャンスとなるでしょう。
 
 なお、本年は、会員外の企業を中心とした人選となりました。
 来年度は、改めて、大田支部の会員経営者を中心とした人選に戻したいと思います。
 皆様のお知恵をお貸しいただきたく、宜しくお願い申し上げます。
 
 第一回講師打ち合わせは、
 9月2日(火)10:00 ~ ㈱マテリアルにて 細貝淳一氏と。
 
 
第2期 経営塾 学生海外派遣のメンバ-が、中国大連 に 出発致しました。 
 
 
 2年目となる中小企業家経営塾の学生海外派遣。
 本年は、グロ-バルな経済危機のあおりで、
 派遣先の決定が遅れ、学生の日程調整にも困難が生じました。
 
 結果、今年度の受講生から派遣することができなくなり、
 一昨年度の受講生の優秀者2名を選抜する変則的な形になります。
 
 受入先は、昨年同様、盤起(パンチ)工業 大連有限公司。
 日程は、8月16日(日)~ 8月22日(土)。学生2名が、中国大連へ出発致しました。
  
 第一回海外派遣基金も役割を終え、学生海外派遣も折り返し地点を迎えます。
 一区切りをつけて、来年以降のあり方を検討していくことになります。
 
 邉見先生(地域交流室担当)も指摘されていますが、
 
 この学生海外派遣、学校の国際化と合わせ、
 高専の学内にオ-ソライズ
 (学校の方針に位置づけられた公認のものに)していくことが大切です。
 
 経済のグロ-バル化と共に、東アジアが世界の生産センタ-となり、
 この地域で、ものづくりの国境を超えた工程分業が進んでいます。
 わが国の貿易や人流の重心も、東アジアに大きく移りつつあります。
 
 これらを考えるならば、
 学校の国際化の重点(の一つ)は、アジアにあると言えるでしょう。
 
 来年以降、よりよく準備し、
 国境を超える産学地域連携の中で、学生に学習していただく環境づくりを
 していくことがが必要でしょう。
 
 合わせて、学生海外派遣に合わせた企業(同友会)の訪問、
 大連開発区や大連工科大学等への訪問、連携などを追求していきたいと思います。
 
遠山恭司先生の新授業「大都市産業集積論」の立ち上げについて
 
 
 「大都市産業集積論」は、
 大田区、品川区の産業集積と中小企業を学生が調査するフィ-ルドワ-クの授業。
 
 30名弱の受講生が、3名1組のチ-ムをつくり、事前調査で課題を設定、
 9月15~16日の2日間、それぞれ1社ずつの企業を訪問、
 経営者にインタビュ-して、報告書を作成します。
 
 昨年12月、大田支部21研の際、遠山先生よりご提案があったものですが、
 大田支部と中小企業家経営塾講師企業、
 インタ-ンシップ学生受け入れ企業より募集し、
 下記16社に、インタビュ-の学生を受入れていただくことになりました。
 
  9月15日 ㈱サヤカ ㈱井上製作所 ㈱京福商店 ㈱ヒタチスプリング 
        小松ばね工業㈱ ㈱サタコ ㈱京浜工業所 ㈱日興製作所 
  9月16日 鈴木商工㈱ ㈱東邦精機製作所 ㈱大橋製作所 広沢電機工業㈱ 
        フジメタル工業㈱ ㈱三津海製作所 ㈱タシロイーエル 精工電機㈱
 
 学生と先生方を交え、
 地に足のついた交流の果実を生みだすとともに、
 関係者を交流委員会の活動の担い手へと組み込んでいく
 (交流委員会の組織基盤を再整備する)機会としたいと考えています。
 
 
産学交流室 品川キャンパス 邊見信夫先生 他 と 打合せ
 
 
  「2009.7.13 都立高専交流委員会(レジメ)」をご参照下さい。 
   http://blog.goo.ne.jp/ota-doyu-kosen/e/d3cb057b0988aa18ea8bbe6ae888a821
 
 

 

2009. 8.17 都立高専交流委員会 (レジメ・その2)

2009年08月30日 | Weblog


    2009. 8.17 都立高専交流委員会 (レジメ・その2) 
 
 
 
     これからの活動プログラムをどう組み立てていくのか?   
 
 
 すでに、活動報告に述べた点もありますが、
 今後の活動方針をどう具体化していくのか? について、提案させていただきます。
 
 
 
            当 面 の 活 動 に つ い て            
 
 
 
 地に足のついた交流プログラムによる 
   
            相互理解の促進、相互交流の基盤の再整備

 
 
◎ 学校の先生方(や学生有志)による企業訪問
 
  産学交流室担当・邊見信夫先生(電気電子工学コ-ス)、
  インタ-ンシップ担当・朝比奈奎一先生(生産システム工学コ-ス)他の
  先生方(+学生の有志など)による企業訪問。
  まず、小規模で始めて、今後の課題を考えていきたいと思います。
  訪問先候補は、広沢電機工業㈱、㈱クライム・ワ-クス 他
 
◎ 現代の名工/黄綬褒章受章 栗原富栄 氏 の 訪問 を検討 
 
  黄綬褒章は、「業務に精励し衆民の模範たるべき者」に授与される褒章、
  「現代の名工」は、卓越した技能を持つその道の第一人者を、
  厚生労働大臣が表彰する制度です。
 
  栗原富栄氏は、板金、特殊溶接の技術で、2005年「現代の名工」として表彰され、
  本年の春の褒章で黄綬褒章を受賞。
  天野隆さんが同じ町内会で親しくお付き合いされています。
 
  アンリツテクマック㈱は、アンリツ(安立電気)の100%子会社で、
  設計から板金加工、切削加工、溶接、組立までの
  一貫生産を行なうアンリツの製造部門です。
  都立高専の学生の皆さんと栗原富栄氏をお訪ねする企業訪問を検討中しています。
 
◎ 高専祭(10月31日~11月1日)での企業出展
 
  (学生による高専祭実行委員会 また 地域交流室担当・邊見信夫先生のご提案)
 
  高専祭で、地域の企業の技術と製品を紹介するスペ-スが設けられることになり、
  出展企業を募集しています。
  同友会として、企業展を行なうのではなく、
  学校で用意するスペ-スに、企業の展示を行なうものです。
  合わせて、研究室見学など、
  高専祭を利用した交流の機会を設けることができるかも知れません。
 
◎ 同友会と学校との合同委員会の開催
 
  日頃の活動、そのための打ち合わせを踏まえ、
  明確な問題設定があり、活動の課題の整理や問題提起が行なわれる場として、
  同友会と学校の担当者による「合同委員会」の開催 
  更に、学校長、支部長などを含めた「懇談会」など
 
 
 よりよいマッチングを考えて、
 まず、産学連携のコアメンバ-同士から始めると共に、
 産学連携の課題を探しながら、学校全体、非会員企業へと外延化していくこと。
 
 適時、学生を巻き込み、
 学校の実践教育の新しいプログラムづくりや、
 学校教育と生涯教育を結びつけるプログラムづくりを進める。
 
 産業技術が運用される企業の現場と結びつけたカリキュラムや
 企業の技術スタッフを講師としたカリキュラムづくり準備、
 あるいは、ロボコン等の学生の支援 ????
 
 中小企業家経営塾、遠山先生新授業「大都市産業集積論」、
 インタ-ンシップなどを結びつけ、
 実践的な技術教育、技術経営教育の新しい包括的なプログラムを!
 
 産学連携での企業の課題解決、共同開発などを、
 どこから始めることができるのか? 糸口をつくる。
 当面は、的を絞った相互訪問、相互理解の促進から。
  
  
 
   10年後の産学連携のビジョンを求めて
  
    ……
中小企業憲章の実践としての都立高専産学連携
 
 
  
「公開講座」の共同開催

 
 
 学校の先生方と打ち合わせを進めており、
 地域交流室・邊見信夫先生よりは、いつでも、対応できるとのお返事をいだいております。
 
 ただし、
 考え方は、産学連携と地域社会の将来ビジョンを共有していくものとして、
 この「公開講座」を準備していくという考え方が大切。
 (「中小企業憲章」の実践としての都立高専産学連携 )
 
 同友会と学校を中心に、大田区、品川区と連携(後援等)し、
 地域の産業の担い手を中心とする地域の方々を引き入れ、
 私達が直面する課題やその創造的な問題解決の道筋を、共同で検証することを通して、
 産学公地域の連携を基軸に、
 地域社会に新しい環境を生みだしていくための試みの小さな一つとして ……
 
 地域社会の将来の担い手の育成を自らの手で行なうと共に、
 地域の教育機関を地域社会の問題解決の拠点に!
 
 地域の資源に立脚すると共に、多くの資源や機能を呼び込み、
 サイエンス・テクノロジ-パ-クを!
 また、大田区版アルゴノ-ツ! などを通して、
 地域の教育・研究機関を、地域の中小企業の研究室に!
 
 可能性は無限、けれども、実践は、地道な、一つ、一つの現状検証から ……
 
 「公開講座」の課題設定や講師の候補について、
 ご検討をいただきますようお願い申し上げます。
 
 経済危機・企業の経営環境の激変と産業ビジョンの課題 /
 地球環境 / 地方分権改革と地域ビジョン / 理工離れと産業・技術教育の課題 /
 高専の教育と地域連携 / 地方分権と教育改革 /
 経済成長と社会保障を両立させる社会モデル /
 中国台頭と国際経済構造の変化、東アジア共同体
 
 経済産業省 松永明氏(産業構造課長・前自動車課長)、
 大田区産業振興協会・山田伸顯氏、
 環境エネルギ-誠策研究所 飯田哲也氏、地方分権改革推進委員会 丹羽宇一郎 氏
 中同協企業環境研究センタ- 吉田敬一氏 等々 …… 
 
 講師、課題の選定(特に、教育改革)については、学校の先生方とよくご相談して ……
 
 
「東京都立産業技術高等専門学校の先生の皆様へのご提案」(「文案ご参照」)
 
 
・交流・相互連携のこれまでの成果、これからの課題を包括的に検証し、
 これまでの成果、共有する課題を、学内にオ-ソライズするともに、
 これからの課題を、組織だって、共有するために
 
・文面については、これまで(これから)の議論をふまえて、修正を加えていきます。
 
・基本的考え方は、
 「都立工業高等専門学校と中小企業家同友会の交流が始まったのが1984年。
  品川キャンパスでの学科改組、新校舎建設、
  総合科学交流センタ-開設を折り返し地点とする産学連携、地域連携の取り組みは、
  新しい広がりをもったものになり始めています。
  これまでの取り組みを総覧、再整理し、
  新しいスタ-トラインへ向かう課題を明確にしていく時期に
  入りつ つあるといえるのではないでしょうか?」
 
・この提案を収れんさせていく方向は、
 「全体としては、『上からの改革』から、『教育現場や地域社会に根ざした改革』へと
  改革を深化させていく新しい段階に入り、
  これまでの地域連携の積み上げの上に、
  分権型の改革に踏み込んでいくことが要求され始め、
  そのための中長期的課題を明確にしていくことが必要とされているように思います。」
 
・産学連携を基軸とした学校改革の新しいプロセスをうみだしていくものですので
 事前に、学校の先生方とよく打ち合わせをして、文面を作成したいと考えています。
 
 
産学連携の環境整備 と 学校改革のための「政策提案」「政策要望」
 
 
 昨年度より実施された公立大学法人化により、
 学内及び 学校が置かれている環境 が大きく変わりました。
 
 学校改革の計画の立案の面では、
 従来の、学内の熟議や地域社会との連携により、
 改革計画の立案がなされていくプロセスは、何処へ行ってしまうのでしょう?
 
 従来は、東京都が直接行なっていた政策決定の権限は、何処にあるのでしょう?
 
 同友会のメンバ-(熊倉氏)も参加して作成された
 東京都教育委員会の「高専改革検討委員会報告書」(平成16年12月) の考えは
 現在も生きているのでしょうか? 
 学校経営のPDCAサイクルは、何処に行ってしまったのでしょうか?
 
 公立大学法人化では、
 教育改革の手段として、行政改革が行なわれるのではなく
 行政改革が目的になったのではないでしょうか?
 
 2006年のOECDの調査団は、次のように述べています。
 「高専教育はすばらしい。感心しました。
  ただ、大学、とくに大学院教育が弱いのは問題だと思います」
 (世界思想社『技術者の姿……技術立国を支える高専卒業生たち』)
 
 都立高専では、公立大学法人(首都大学東京)に「吸収」されたことにより、
 むしろ、地盤沈下が進んでいるのではないでしょうか?
 就職倍率が20倍に達するこの学校で、
 公立学校法人化の際して、学生数(クラス)が減らされたことに、
 ことの本質が、象徴的に示されているようにも思います。
 
 実践的な技術者教育を進めたことにより、
 戦後教育の数少ない成功例となった高専教育の教育現場で、
 行政改革のしわ寄せ、空洞化が進めらるのであれば、
 
 行政改革の名分や、思いつきのような「改革案」により
 これまでの蓄積が投げ捨てられることになります。
 
 これらの点をよく考慮した上で、
 学校の現状をよく理解し、学校の先生方のご意見をよくお聞きするとともに
 包括的な「政策提案」「政策要望」をしていきたいと考えています。
 
 学科改組、新校舎建設、総合科学交流センタ-(工業技術教育センタ-)のための
 産学協同の取り組みは
 
 学科改組・新校舎完成記念誌『21世紀を翔る』の座談会
 「都立高専の将来像--高専改革と地域交流--」において
 当時の学校長や教務主事の先生方が述べているように
 
 産学連携を基軸とする(公式に組み込んだ)
 地域教育機関と学校改革のビジョンを求めるものでした。

 「産学連携の選任スタッフ」などは、すぐにも必要ですが、
 単なる個別要望ではなく、政策的に、よく練れたものにし、
 現状改革と将来展望、地域社会と学校経営を上手に結びつけ
 何をどう変えるのか? そのための手順をどうするのか? が、
 明確になっていることが必要でしょう。
 
 わが国における技術教育のあり方をどうするのか? 
 地域社会における地域教育機関のあり方をどうするのか? が、
 基本にあることを踏まえ、よく研究し、検討を進めていきたいと思います。
 
 
中小企業家経営塾 学生海外派遣 の 今後の方向 について
 
 
・遠山先生の問題提起 …… 大田区版アルゴノ-ツ と 地に足のついた学校の国際化 へ!
 
・国境を超えた産学(学校間を含む)連携、
 国境を超えた人材登用と人材育成の課題を基本に、新しい糸口を生みだしていくこと。
 
・学生海外派遣(現地)については、昨年も本年も、パンチ工業と学校の先生方に任せっきり ……
 上記の課題に、何らかの糸口をつくっていくものとして、今後の取り組みを!
 
 (「アルゴノ-ツ」は、解りやすくいえばシリコンバレ- ……
  世界の優秀な人材が集まり、学習、研究、起業し、世界に向けて発信していく、
  国境を超えた人材登用、頭脳環流拠点。
  外国人留学生13名を採用し、
  世界50か国へ製品を送り届ける ㈱三美テックス などを参照)
 
 
 (地域交流室の先生方などよりのご提案)
 
地域新産業創造プロジェクト と 都立高専「技術支援室」設立への支援
 
 
・地域新産業創造プロジェクトは、百年に一度の経済危機に対して、
 この地域の技術集積を生かし、環境、エネルギ-、電気自動車、等々に焦点をあて、
 新しい産業を生みだしていく。
 
・このため、同友会、高専だけではなく、
 大田区、品川区、立正大学等を含め、地域全体の力を結集していく。
 
・とりあえずは、閉塞感打破の仕組みづくりから ……
 
・都立高専「技術支援室」は、学校OB、企業OBなどを集め、
 立正大学の経営学部の先生などにも協力していただき、
 企業診断もできれば、連携してビジネスもできるという仕組みづくりをしていきたい。
 
 
大田支部 都立高専交流基金 づくり (支部 幹事会の了承を得て)
 
 
・大田支部 都立高専交流基金 は、
 これからの高専・産学連携を進めるための大田支部の「特別会計」。
 
・「支部予算」を「原資」につくるものではなく、
 高専交流関係者の寄付を「原資」につくるもの。 
 
・「奉加帳」を廻すような寄付集めはしない。本当に拠出の意志のある者でつくる。
 実績を積み上げていくことにより、定着させていく。 
 
 
基本的考え方は、「中小企業憲章」の実践としての都立高専産学連携

 
 
・「産学公地域共同センタ-」 と その能動的担い手としての同友会  
 
・グロ-バルテクノポリス / サイエンス・テクノロジ-パ-ク / 新産業創造拠点 構想 など
 
 
大田区 地域力応援基金助成事業 への応募 など (来年度以降検討)