大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
絵本作家・大島理惠の「いろえんぴつの鳥絵日記」もこちらです。

つばめが運んでくれた未来への鍵--みなさまの声☆6

2016年02月25日 | 執筆の仕事
みなさま こんにちは!

児童文学『つばさ』に寄せられましたみなさまの声、第6弾をお届けします!
今回掲載させていただくのは、メールでこのようなすばらしいご感想を送ってくれた、
日本児童文学者協会の会員の☆さんです。

☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆

もし私が、帯を書くことになったらこう書きます。

「灰色の日常にやって来た海からの使者つばめが、少年たちの未来への扉を開いた」

読み始めたとき、男の子三人が、力を合わせてつばめの雛を育てあげる話しだろうと考えました。
でも、物語は意外な展開を見せ、つばめはきっかけに過ぎなかったことに気がつきました。

立ち止まっていた主人公が、未来への鍵を手に入れることが、この物語のテーマだったのですね。

子どもの日常というのは、大人が考える以上に、平凡で退屈なものです。
それをすばらしい時間に変えるのは、想像する力です。
『つばさ』ではそのことが、よく描かれています。

現代の日本に住む、小学校四年生の男の子が、冒険に出かけることはなかなか困難です。
トムソーヤのように、簡単にはいかないものです。ですから、冒険するには、想像力が必須です。
想像力をうまく使えば、本物の冒険と同じように、すばらしい、意味のある時間を手に入れることができます。
そしてそこから少年たちは、未来への鍵をも手にすることができました。

つばめは、海という大いなる未来から、すばらしい贈り物を運んできてくれた使者となったのです。

(日本児童文学者協会会員の☆さん)

☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆

子どもの日常は、平凡で退屈。たしかに、そうでした。
子どもの1日って長いんですよね……。
だからこそ、なにかないかなあ?といつも楽しいことをさがしていた気がします。
さがすのをあきらめて、また変わらない日常に戻ることも多かった気がします。
そんなときに、想像力がむくむくとわきあがるなにかがあれば、
子どもの日常は大きく変わり、その後の人生でも、
壁にあたるたびに、想像力でのりこえることができるかもしれません!

自分でも気付かなかったテーマを、☆さんは鋭くあたたかく掘り起こしてくださいました。
☆さん、ありがとうございました! 
どうか、たくさんの子どもをわくわくさせる、
すばらしい作品をつむぎだしていってくださいね。
私も楽しみに待っている一人です!


『つばさ』大島理惠著 文研出版刊 発売中です!☆

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ピアノのイラストが名刺に♪

2016年02月13日 | イラスト(水彩)
みなさま こんにちは!

きょうは、ピアニストでピアノ講師の保坂 幸音さんのご紹介です。

私が何年か前に描いた「黒いピアノ」というイラストで、
ご自分のピアノ教室の名刺を作られました。

このイラスト、私もとても気に入っていたのですが、
どこに発表するあてもなく放置しておいたのが、
すばらしい名刺に使われ、息を吹き込まれました!

「音が聞こえてくるような絵」をさがしておられた保坂さん。
きっとすてきなお教室でしょうね。
生徒さんたちのピアノの音が聞こえてくるようです。

写真は、保坂さんから贈られた日光のお菓子です。
とてもおいしかったです!

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