大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
絵本作家・大島理惠の「いろえんぴつの鳥絵日記」もこちらです。

どこだって砂上の楼閣

2012年02月08日 | イラスト(水彩)
友人(編集者さん)から本を送ってもらいました。
その内容に衝撃をうけ、そのなかの写真(齊藤さだむさん)にインスピレーション得て
ひさしぶりに描いてみた絵です。

「ひとのあかし」清流出版

福島のことを県外の人々は忘れはじめている。
でも、なにもおわっていない。
福島だけでなく、どこでもおこりうることで、
どこだって砂上の楼閣だと気づかされる本でした。

いい里山だな、と思う地域に原発がある。
ダッシュ村にもありました。
すごくおいしい漬け物をつくっていたり、
変わらない等身大の暮らしを守っている人々がいる。
ウミガメの産卵地であるところもあります。
どれも、忘れられないことだし、
原発によって変わらないでいられる里山でも、
そのことを知る前と同じように、いつまでもずっと大切に思えます。
そのことを忘れないでいたいと思って描いた絵です。