大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
絵本作家・大島理惠の「いろえんぴつの鳥絵日記」もこちらです。

庭のスケッチ・観察と記憶 2022.07.07

2022年07月08日 | 執筆の仕事
みなさま こんにちは

今年度も高校美術教科書に、庭のスケッチを載せていただきました!
3年前の秋、実家の庭にしゃがみこんで、あるいはぶらぶらと歩きまわって、描きました。
台風の前日で(地元の川が氾濫一歩手前となった大きな台風でした!)、小雨が降ったりやんだり、雨のときは玄関の中にいて、やんだときに庭に出てそそくさと描きました。

今回は、観察と記憶、をテーマに描きました。家の中のラジオからバッハの曲が流れていたり、お向かいの家の屋根のキジバトが雨がやむたびに鳴いたり、そんなことも感じつつ、手を動かしていました。
虫たちはじっとしていてくれませんので、こちらがじっと一か所に座って、またやってくるのを待ちました(チョウもガも、同じパターンを繰り返しているように思えました!)。楽しい仕事でした!

ところで、絵の中に、私の「記憶違い」があります。どこかわかりますか?
左下のシジミチョウの開いた羽の、重なり方です。本当は、下の羽は上の羽の下に重なるようについています。描いていたときはまったく気づきませんでした。

左上のオオスカシバ(羽の透明な、ハチドリのようなガ)も、胴体の色が茶色すぎますが(画像検索すると、胴体の上半分は緑色)、飛んでいるときはこういう色に見えた、というよりも、羽がバタバタしていて胴体が何色かわからなかったので、胴体下半分にあった茶色でなぐり描いたと思います。

シジミチョウもじっと止まっていてくれないので、ちゃんと見ないで描いたのだと思いますが…。
線を明確に描かずに青色で塗りつぶせばわからなかったでしょうが、これも「私の記憶」。
いつもチョウを描くときは「どっちの羽が上にくるんだっけ」と迷います。死んだチョウを描いたとき、羽のつきかたのしくみを理解したはずですが、忘れていたのでしょう。

何よりもチョウの羽の青さにびびっときてしまい、美しさを再現するのに夢中でした。
以前、絵本を描いていたときも、絵の中の本屋さんの名前の漢字を間違えて描いて、途中で修正したり、色を夢中で塗り始めると「しくみ」が頭から飛ぶのが「私」という人なのでしょうね。
以上、言い訳でしたm(__)m。

しかし、記憶のあやふやさ、一瞬でもその時間が過ぎると忘れてしまう自分、さまざまな発見もでき、そんな意味でも心に残る作品となりました。

教科書をお使いのみなさま、すみませんでしたm(__)m。
この人の絵、間違ってるー!とおおいに笑い飛ばしてください!
ですが、記憶をまじえて、なぐり描くスケッチは楽しいです!
ぜひ、気軽にスケッチを楽しんでいただければ、と思います。

『高校生の美術1』(令和4年度版・日本文教出版)
(写真は、基になったスケッチです。このスケッチブックのこのまま、掲載していただきました)