きりっと引き締まった寒空の下、痛む脚をなだめながら
大原バス停からようやく、どこか城郭を思わせる御殿門に辿り着きました。
京都屈指の門跡寺院だけあって、気品と風格を併せ持った姿に圧倒されます。
まずは本堂にあたる宸殿でご本尊の薬師如来さまを礼拝させていただきました。
よろよろ歩く不格好なおっさんにでも、あたたかく慈悲を差しのべて下さった気がします。
もちろん堂内撮影禁止なので一切写真はありません<(_ _)>
宸殿を出て、苔むした杉木立の中に石仏が並ぶ有清園を歩きます。
ここにも仏のパワーが満ち溢れ、それに抱かれて心が清められてゆく気分に浸ります。
そして阿弥陀三尊像が迎えてくれる往生極楽院。
平安期の天台浄土教の大成者が父母の菩提のために建立したとのこと。
往生した後には、こんな世界で暮らせればいいのですが・・・ 無理無理!( 天の声 )
往生極楽院の周りには、わらべ地蔵と呼ばれる地蔵さまが点在しています。
有清園の苔と一体となってきれいに苔むしていて、
もう何年も前からずっと佇んでいるようですが、ごく最近のものらしい。
手水の分厚い氷に厳しい寒さが忍ばれます。
さて、前置きが長~~~~~~~~~~~~くなりましたが、
大根焚きが行われている、金色不動堂の前の広場にやって来ました。
大~~~きな鍋に美味しそうな大根がぐつぐつと湯気を噴き上げています。
早速、一杯お接待頂きました ヽ(´▽`)/
ふうふう、ほくほく、し~んみり・・・
暖かさが冷えた身体の隅々までいきわたる美味しさです。
地元大原の畑で有機栽培された大根を不動護摩供により加持しているとのこと。
ごちそうさま。 ありがたくいただきました。
仏さまの慈悲に抱かれ、大根焚きの暖かさに包まれて、心身共に晴れ晴れしたと思ったら、
朝方からどんよりしていた冬空が、いつの間にか晴れわたっていました。
これで、脚の痛みがおさまり、懐も温まれば文句ないんだけど・・・
そんなこと思ってるから極楽行かれへんのじゃ~( 天の声 )
現世全てのものに感謝申し上げて三千院をあとにしました。
・・・が、ここからがまた大変なんです。
もと来た坂道を戻るんですが、登りよりも下りのほうが膝に負担がかかり、
それにも増して、ここまで無理して歩いたもんだから痛みが更に増してきているし・・・
ホント泣きたい気持ちで、来るときの倍ほど時間をかけて下りました ~(>_<。)~
そんな中ふと見ると、今どき赤々と色を保ったど根性紅葉が!!!
と思ったら、誰かがモールで作って括り付けたものでした (*^。^*) チャンチャン!
そこまでしてでもオチが欲しいんかい!( 天の声 )