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| この日も、おかか先生の排便を間近で観察する機会があった。 （以前にも書いたが、おむさんが私の前では排泄しないのと対照的に、 おかか先生は私が見ている前で排泄することを好む。） 以前から軟便気味でもあり、 抗生物質の副作用も懸念されていたが、 おかか先生の便の状態は良好である。 肛門からの出血も最近は観察されていない。 ちなみに、おかか先生はこのように、人が通らない場所で排便し、 事後は土をかけて、きちんと埋める。 だから誰にも迷惑はかからない。 （これも以前に少し書いたことだが。） |
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「ん～」 |
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「背中が痒いなあ」 |
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「おい。ちょっと背中を掻いてくれ」 |
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「……え？ 猫なんだから、自分で掻けるでしょ？」 |
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「いいじゃないか、掻いてくれたって」 「いやですよ。ご自分でどうぞ」 |
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「そう言うな。ここだよ。ここ。このへんが痒いんだ」 「……まったくもう」 |
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「おかか先生は、人使いが荒いんだから」 ぶつぶつ |
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「文句を言うな。さあ、掻いてくれ」 |
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「しょうがないなあ。……ここですか？」 ぽりぽり |
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「違うよ！ もっと下だよ！」 「……」 |
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「じゃあ、ここですかっ？」 かりかり かりかり |
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「もっと下！」 |
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「じゃあ……ここですねっ！」 ガリッ |
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「あたっ！？」 |
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「ねっ、ここでしょ！ ここが痒いんでしょっ！」 ガリガリッ ガリガリッ 「いたたたた！」 |
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「や、やめんかーっ！」 |
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「わ、悪かった。自分で掻くよ……」 |
