不機嫌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無題

 

	「俺はレンズのキャップだ。今にも猫に踏まれそうなんだ」
	「うわあああ！　絶体絶命！」
	「……か、かろうじて助かった」
	ずん 「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みどりをさがせ

 

 

	みどり色のブランケット
	この上に寝ると
	僕の顔も、みどりに照り映える
	ふふ
	……そうだ！　新緑を探そうかなっ
	いや、探すまでもない
	草はみどり
	桜もみどり
	ほら、すっかり葉桜
	新しい季節になったんだねえ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後の紅茶

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

淋しく脚本を

 

	おかか先生が今日も来ないので、おむさんは退屈していた。 「あ～あ、ヒマだなあ……」
	「そうだ、オムイ外伝の脚本でも考えようかな……」
	「こんなストーリーはどうかな ―― ？」 追忍は、なんと、オムイの鼻に化けた。
	追忍： 「ふははは！　どうだオムイ？　自分の鼻を傷付けることができるか！」
	しかし、オムイの方が一枚うわ手だった。
	オムイは舌で鼻を覆った。そのため、追忍は息ができなくなってしまった。 追忍：「くッ、苦しいーッ」
	追忍：「ぐはーーーッ！」
	「 ―― な～んてね。ふふっ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

含嗽

 

	「え？　インフルエンザ？」
	「僕は大丈夫だよ」
	「うがいもしてるしね」
	「ん～」
	くちゅくちゅ
	ガラガラガラガラ
	「……ふぐっ！？」
	「の、飲んじゃった……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おNEW

 

	03月半ばの傷の跡だよ
	きれいになったよ
	毛も生えてきたよ ちゃんと白黒の模様だよ
	ちょっと見ただけでは、傷跡だとは判らないくらいさ
	でもね、よく見てよ
	新しい毛は、細くて、柔らかくて、ふわふわなんだよ