彼女の残り香

2009年04月12日 17時23分00秒 | B地点 おむ

 

 

おむさんの匂いが染みついているリュック。

ミーコさんはしばらく前から、これに対して、ひとかたならぬ興味を抱いていた。
そしてこの日 ―― ミーコさんはなんと、
このリュックに、おしっこをかけた。
数時間後 ―― いつものようにこれに乗ろうとしたおむさんは一驚を喫し、
急遽、乗るのを中止して、念入りに匂いを嗅ぐ。
ものすごく気になるらしい。
この表情 ―― いわゆるフレーメン反応であろうが、
お気に入りのリュックに「イヤな臭い」を付けられて、怒っているのだろうか? それとも、「えもいわれぬ芳香」に感動しているのだろうか?
……やがて彼は、納得したのか、それとも諦めたのか、はたまた満足したのか、
ともかく、静かに、リュックに乗った……。
悲しそうにも見えるし、

嬉しくてたまらず、ニコニコしている ―― ようにも見える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


きっとその頃には

2009年04月12日 16時25分00秒 | G地点 その他

 

 

カナちゃんである。
元気そうだ。
相変わらず可愛い。
不妊手術の術後は、どうなったろう。
絆創膏を剥がした跡が、かぶれてしまった。
痛々しく見えるが、実際にはたいして気にならないらしい。
本人はノンキでマイペースである。時々、当該部位を舐める程度。
縫合糸が一本、残っている。
自然に溶ける糸なので、抜糸の必要はない。
この糸が溶けてしまう頃には、かぶれも治っているだろう。
その頃には、毛も生えてくるだろう。
カナちゃんが、いつまでも健やかでありますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


殺せないけど必殺

2009年04月12日 15時49分00秒 | G地点 ミーコ

 

抜け忍オムイは、このリュックをこよなく愛している。
オムイを狙う刺客、くの一ミーコは、そこに目を付けた。
「オムイの居ない間に、こっそりと……」

シャシャー
「ふふふ……」
じわ~
数時間後。

「……んッ!?」
「うわああああ!」

ガクッ


※ほぼ実話

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ写真