土佐っぽ

四国は土佐国のもんが、日々の中で思いゆう事や、得手勝手な考えを書きよります。どうぞよろしく。

ファシズムへの足音

2013年08月13日 22時11分19秒 | Weblog
与那国町長に陸自誘致派 外間氏3選、配備向け前進(産経新聞) - goo ニュース





近代民主主義では、小数意見の尊重は非常に重要視されている。
それは、人権を尊重する国家において、
あたりまえの論理であり理念であり、現実でもあろう。

しかし、
中学校の社会科(公民的分野)においても、その事を明確に教えてはいない。

勝てば官軍。

もしも、そうだとすれば、
これほどまでに危険極まりない政治は無い。

この与那国の外間氏は
「自衛隊配備に民意を得た。力強く推し進めていく。過疎化に歯止めをかける」と語り、
あくまでも地域振興のための部隊誘致であると強調した。

と、住民投票も何も行わないと言っている。

小泉郵政選挙から、まるで、それが当たり前になったかのような、
一点政策選挙。

郵政民営化が実現すれば、この国の経済が好転し、
そして、だれもが豊かで幸福な生活が、、、

完全に真逆だった。
格差は拡大し、
自死する人は3万人を超え、
年収200万円以下の労働者が、1000万人を超えるという、

どう考えても、
世界に誇れる日本国憲法の理想の実現とはほど遠い社会になってしまった。


さて、今回のこの与那国町長選挙。
とうてい看過できない出来事がおこっている。

投票所では記載した用紙をお互いにみせあうという違法な監視も行われ
選管が警告を張り出した。

又は、選管に記載した面を見せた。
などという情報もある。
もちろん、確かめうる方法もないが、

選挙における「秘密投票」。
これは、国民主権の最大最高の原則だろう。

もしも、誰がだれに投票するかを、公に知られるとなれば、
そこには、徹底的な利害関係が明確になり、当然、
恫喝、脅迫、などなどの暴力が背後にひしめきもするだろう。

いわゆる、弱者にとって、投票の公平性、平等性は、
絶対に犯してはいけない国民主権の根本でしょう。

自主的であれ強制的であれ、投票の秘密を脅かすことにつながるあらゆる行為
は、民主主義への破壊工作だと思います。

そう、これこそが、民主主義への『テロ行為』なのです。

そういう意味でも、
この選挙。
期日前投票の投票箱の保管や保守なども含めて、
ほんとうに、間違いない正確な投票数なのか、
極めて疑問に思う。

『民意』とは、過半数の数字によるものではなく、
最大限、あらゆる人の意見を尊重し、
慎重に、ていねいに、二分する政策を行う。

そこにこそ、民意がある。

どうも、この国は、

教育の最大成果であろう、、
点数、数字による勝敗。

これのみが、すべてを決定できるという、
あまりにも恐ろしい採決至上主義に走り出したようだ。

『熱中行軍』

2013年08月13日 00時05分14秒 | Weblog
アメフト試合中に倒れる 大阪の男子高生、熱中症で死亡(産経新聞) - goo ニュース





あの映画を思い出す。

1902年(明治35年)1月に、大日本帝国陸軍第八師団の歩兵第五連隊が
八甲田山で冬季に雪中行軍の訓練中に遭難した事件。

訓練への参加者210名中199名が死亡(うち6名は救出後死亡)する
という日本の冬季軍訓練における最も多くの死傷者が発生した。
あの、根性路線そのものの軍事訓練。

ほぼ似たような事を、今の自衛隊も実施しているらしいが、
相応の科学的訓練をしてもいるだろう。

しかし、
大日本部活動帝国では、
いまだに、あの八甲田の真夏版が当たり前に行われている。

毎朝、ラジオなどでは、水分補給と適切な冷房をと
アナウンサーが言う。

しかし、
水分補給はしているだろうが、
ほとんどの中高の部活動は、
気温が30度を超えたからと言って、中止にはしない。
まるで、とりつかれた亡者のように、
炎天下の下で、部活をしている。

まるで、自由に夏休みを過ごすことが「罪」であるかのように。

そこでは、相変わらずの「体罰」や「暴言」も、
信頼という薄っぺらいメッキの中でおこなわれているだろう。


ニュースで、
甲子園での高校野球の真っ最中に、
あの、近畿地方で大地震という誤報が流れた時、
そのまま、試合を続行させていたと、、、

新幹線や、保育園、交通機関、行政、、などなどが、
パニックに陥っていたあの時、
甲子園では、試合が当たり前に続行された。
そして、
今になって、マニュアルをつくったと。

やっぱり、思い出すのが、

アイゼンハワーのあの言葉。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
スポーツの真の使命は、
若者たちに戦争のための準備をさせることにある。

ドワイト・アイゼンハワー(米34代大統領)
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

スポーツ競技における競争が、戦争と同じような攻撃的な性質のものであり、
攻撃的な意識をうながしていくということである。
と、アルフィ・コーンは、その著書「競争社会をこえて」で語っている。

学校教育の中に、
個人としての意見を尊重するや、
人間だから、個々に違いがあるのは当然だ。だとか、
自分で考えて意見を表明する、、、や、
お互いに、意見の違いを知り、そして、それぞれを尊重する。
などという、
そういう教育プログラムも、思想も存在しない。

あらゆる場所で、「競争原理」を最大活用し、
ひたすらに、数字という非常にわかりやすい道具を用いて
勝敗
上下
強弱
を、徹底的に教え込んでいる。

これほど、狂気に満ちた社会があるだろうか。