土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

シリアに見る、良い軍隊と悪い軍隊の見分け方.

2013-08-29 10:10:08 | 外交

土佐のくじらです。

長期間の混迷が続くシリア情勢。
そのシリアで、化学兵器が使われたことで、ようやくアメリカが重い腰を上げようとしています。

遅い!
遅すぎる!!

一体、何万人の市民が、戦闘に巻き込まれ亡くなったのか。
アメリカは、世界の警察ではなかったか!

国連常任理事国の、ロシアとアメリカで、シリア国内の支持勢力が違うというのなら、
うかうかしていたら、大国の都合による小国の内戦の泥沼化は避けられません。

人道的見地に立つならば、その前に手を打たなければならないのです。

国連は何をしていましたか!
韓国人が事務総長を勤める今の国連は、一体この非人道的な事態に、何をなそうとしていましたか!

無防備な市民にシリア軍が発砲した時点で、国連軍はシリアを制圧し、国連監視下の元、新政府を構築するべきでした。
国連はもう無力化し、既に有名無実化ております。

事態を国際的見地から解決するすべを持たず、そして国連憲章に違反した、「日本は歴史を云々。」という発言をした、韓国出身の事務総長には、日本は事務総長の辞任要求と、事務総長辞任までの負担金ボイコットをするべきです。

さて、善悪の区別のわからない日本のマスコミは、大国が軍隊を動かすだけできっと騒ぐでしょう。
安倍首相の、一挙手一投足にも、いちいち上げ足を取るような取り上げ方をするのでしょう。

しかしこれは、

軍隊には、良い軍隊と悪い軍隊があることが、マスコミがわからない証拠なのです。
これを見分けるのは、実は簡単なのです。

国民を守る軍隊は、良い軍隊です。
無防備な自国民を殺す軍隊は、悪い軍隊です。

これだけです。

左翼的知識人と呼ばれるような方は、軍隊=悪という刷り込みがあるようですが、それは間違いです。
軍隊に善悪があるのです。

善悪というのは、ある意味で観念であって、眼には見えません。
眼に見えない観念が、左翼的知識人には、理解が出来ないのです。

だから、眼に見える軍隊そのものを悪・・・と認識するのです。
彼らの知性が、その程度だということです。

アラブの春では、チュニジアとリビアの軍隊は、結局独裁者から自国民を守りました。
チュニジア軍、リビア軍は、良い軍隊だったのです。

シリア、そして今のエジプトでは、無防備な市民に、治安維持目的と称しながら発砲しております。
これは政府は守るが、国民は守らない軍隊です。
そういう国は、悪い国なのです。

中国も、北朝鮮も、無防備な自国民を、自国の軍隊が殺しています。
これは悪い軍隊であり、悪い軍隊を持つ国は悪い国なのです。

自衛隊が、日本国民を殺しましたか?
殺していません。
災害時など、いつも国民の命を、命がけで助けています。

私は戦前の旧日本軍も同様に、自国民を殺さず、そして、他国民も戦闘以外では殺さなかった証拠も知っていますが、歴史認識以上に大切なのは、”現状認識”です。

マスコミはご自身のことを、「自由の砦」や「民主主義の盾」と自認なさるなら、きちんと善悪の判断をしてください。
そして政治家の方々も、現状認識が善なのか悪なのかの、判断ぐらいは正しくしようとしてください。