土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

原発と仏教 

2013-08-10 12:14:11 | エネルギー問題

土佐のくじらです。

昨日書いた聖徳太子の記事で、「仏教は科学でもある。」と私は表記しました。
また仏教創始者のゴーダマ・ブッダ(釈尊)は、釈迦国の王子であり、仏教は政治性にも富んだ宗教でもあるとも書きました。

仏教は宗教でありながら、科学であり、政治とも一体の宗教なのです。
日本神道はイスラム教と同じく、宗教と政治と軍事が一体ですが、仏教もおおむね同じなのですね。

さて本日は、いつもに増して暑いです。
こういう時節に、昨日の長崎での平和式典で、「日本は脱原発すべき。」というスピーチもありましたが・・・無理です。
水力・火力発電中心であった時期が過去の日本にもありましたが、当時とは消費電力も違えば、住宅環境も違います。
また文明の、電気への依存度も違います。

また、原爆と原発を同一視している風潮がありますが、ウランは融点も沸点も高いので着火しにくく、強力な起爆装置がなければ爆発いたしません。
原爆と原発は、同一視するべきではありません。

つまり原子炉そのものは、決して爆発はしません。
核爆発はせず、水素爆発や放射能が危険であるならば、それらに即した対応をするべきです。

私は、先の参院選挙で立候補した橋詰つよし氏が提唱する、小型化した山中原発の推進論者です。
今の原発はむき出しで危険とは思いますが、とりあえず再稼動し、安く大量に電力供給できる体制が望ましいと思います。

こう暑ければ、電力消費量はうなぎのぼりでしょう。
火力は発電量も低く故障も多いので、韓国のように突然の停電にならないことを祈ります。

乳幼児やご高齢者の熱中症、そして医療施設への停電が心配なのです。

また日本の物つくりを支えているのは、部品メーカーです。
彼らも停電による作業の停止の影響は、日本だけでなく全世界に及びます。

今の日本は、とても責任の思い国家です。
無責任な判断はいけません。

さてその原発ですが、これは20世紀最大の発見と言われる、特殊相対性理論の中の数式が、元となってできております。

有名な、【E=mc2乗(イー イコール エムシー2乗)】ですね。

E はエネルギー、
m は、質量、
c は、光の速さ   です。

質量は、物質・・・と言い換えることが可能ですね。

つまり、物質はそれ自身に、エネルギーを内在している。
それはその物質の重さに、光の速さを2乗したものを掛け合わせた量である・・・ということです。

イヤハヤ、もはや私には計算できません。ハハハ。
とてつもなく大きなエネルギー・・・ということですね。(笑)

ウランは原子量が多いので、当然、質量も大きいです。
ですから、ウランを核分裂させ、内包するエネルギーを開放してあげれば、莫大なエネルギーを発生させることができます。

その大量のエネルギー熱によって蒸気を作り、発電タービンを回して発電しているのが原子力発電ですね。

皆様この理論を発見したのは、どなたかご存知ですか?

そう、有名なノーベル物理学者、天才アルバート・アインシュタイン博士・・・・では、ないのですよ!!
彼は偉大な物理学者ですが、実は初の物理学界への発表者であって、人類で始めての発表者ではないのです。

実は、アインシュタイン博士よりも、ず~っとず~っと昔に、このことを世の中に発表した方が、現にいらっしゃるのですね。
それは、約2500年前に、ゴータマシッタールタ、仏陀釈尊によって、当時のインドの人々に、既に語られているのです。

それは仏典にも、ちゃ~んと残っております。
それは、とても有名なお経、般若心経の中の一節、【 色即是空 空即是色 】 という、仏言です。

【即是】・・・というのは、「すなわちこれ」という接続詞です。
数式で表現すると、【=】ですね。

【空】は、無ではありません。
存在するのですけど、眼には見えないもの・・・ということですね。
すなわち、【空とはエネルギー】とも解釈できるのです。

【色】は、伝統的仏教解釈では、物質のことです。
物質は、光を反射し、それぞれが色彩を持っておりますから、【物質=色】という、伝統的で基本的な仏教解釈なのですね。

以前、瀬戸内寂聴女史が、「色事は空しい」と、この一節を訳しておりましたが、その程度の認識で、自らが出家者(仏弟子)である思っているその認識そのものが、誠に誠に空しい限りでございます。(笑)

つまり、【 E(空) =(即是) m(色) 】であるので、アインシュタインの特殊相対性理論と、お釈迦様の般若心経の二つの理論は、2500年の時間と空間を超えて、全く同じ事を言っているということですね。

つまり、最先端物理学の技術適応の産物と思われている原発は、実は仏教という宗教思想の、現代文明への実用例でもあるのです。

「物理学者は、全員仏教徒である!!」と、私は言い切って良いと思います。
だって、特殊相対性理論E=mc2乗を知らず、その正しさを信じていない物理学者なんて、世界中どこにもいませんからね。

そして宗教を、
「そんなもの、馬鹿な人がするものだ。」とか、
「そんなもの、古代の迷信だ!」なんて言う人には、私はこう言ってさしあげたいです。

「では、アインシュタインの特殊相対性理論を、私に説明していただけますか? 今話題の原発は、その理論を元に動いていますけど・・・。」

「世界中の仏教徒は、これを理解していますよ。なぜならお釈迦様が既に、ちゃ~んとお言葉にして残していらっしゃいますからね。」とね。

宗教を馬鹿にしてはいけないです。
そういう方は、現代的な迷信の中に生きている可能性があります。

正しき宗教は尊び、篤く敬うべきです。
ともあれ聖徳太子は十七条憲法で、そういう内容を持つ仏教を、日本の事実上の国教としたのです。

                                                  (続く)