土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

【再掲】 B29は国際法違反です。

2013-08-08 16:15:24 | 誇るべき日本の歴史

土佐のくじらです。
皆様、暑い日々が続きます。

時節は8月の上旬。
これから、終戦記念日に向けて、戦争もののテレビ企画などが、数多く放映されるでしょう。
しかしそれらは、戦争の悲惨さをことさら訴え、過去の日本性悪説のみが強調されたものとなるはずです。

私はこの現代日本の現状を変えたい。
日本人が自国の歴史に対して、卑屈になるような現状を変えなければ、世界から本当の正義は消えてしまうと思うからです。
なぜなら日本は、侵略国家ではなかったし、決してファシズム国家でもなかったからです。

日本には、失われた歴史があるのです。
それを拙ブログでは、日々綴っております。

この時節、日本人がしなければならないこと。
それは、卑屈になることではなく、失われた歴史を取り戻すことです。
そして、日本の誇りを取り戻すことです。

それが結局は、世界の希望となるのです。
なぜならこの国の歴史には、世界が困窮している課題の答えが、もう全て入っているからです。

日本人よ、失われた歴史を取り戻せ!
そして、失われた誇りを取り戻せ!

その願いを込めて、過去記事を改めて世に問います。

私は、「日本は悪いことをしたから、空襲や原爆を落とされた。」と言う言葉が大嫌いです。
まるで日本人原罪論ですね。

しかし、よくよく踏みとどまって考えた時に、これまで私が述べて来たように、
日本の先の戦いは、ある意味では、国防戦であったと思っておりますし、
日本の人種差別撤廃理念が原因ならば、神様の理念の体現でもあったとも思います。

神仏が愛であり慈悲の御存在であるならば、人種差別による世界の統治など、望んでいらっしゃるはずはないからです。

日本が当時の国際社会において理解者がおらず、孤立したのも、当時の世界の当たり前の価値観が、
人間として間違っていたからです。
この時代的価値観は、いつかは決着をつけなければいけなかったと思います。

これは有色人種である日本人の繁栄と自由を守る上でも、重要な勇気ある決断だったと私は思います。

ともあれ、「人種差別で国家運営や、国家統治をしてはいけない。」
この、現代では当たり前になっている価値観に、当時の世界で唯一気付いていたのが、戦前の日本人だったのです。

これは今、世界では当たり前の価値観のはずです。
実践できているかどうかは、また別の問題ではありますが・・・。

アメリカなどは民主主義国家の代表とも言われますが、アメリカ国内の人種差別的な施策や対応は、
1970年代までは当たり前のように行っておりました。
これは、キング牧師の活動の事実や、TVドラマ「コールドケース」などを見れば、とてもよくわかります。

現実、日本を占拠したGHQをはじめ、駐屯したアメリカ兵は全員白人ですよね。
と言うことは、これは白人以外は兵役にも就けなかった事実を現しております。

これは当時のアメリカ国家が、国内の黒人種を信じていなかった証拠なのです。

空襲や原爆投下ですが、日本に非があるとすれば、
無差別爆撃を受けるということは、日本周辺の制海権、そして制空権を、完全に失っているということです。
そういった意味での軍事的、国防的な失策は責められる点です。

また、そういった状況に合ってもなお、戦争を止めるという決断ができなかったことも、大きな反省点かと思います。

しかし、米軍が実際に行った、空襲や原爆投下などの、日本の市街地の無差別爆撃は、
禁じられている非戦闘員への虐殺行為であり、明らかな国際法違反です。
これだけは、知っておかなければなりません。

日本が悪い国だから爆撃された・・・のではなく、明らかに、米軍はやってはいけないことをやっているのです。

無数のB29による、じゅうたん爆撃・・・日本人なら、当たり前に浮かぶシーンです。
日本人の戦争のイメージの大部分は、恐らくこういう風景ではないでしょうか?

しかし爆撃機というのは、本来はね、軍事施設を狙う戦闘機なのですよ。

市街地を全て焼き尽くす、破壊しつくすなんていうのは、こんなのは、人間の考える作戦ではないですよ。

それでどれだけ、市民が死にましたか。
戦争と言うものは、戦闘行為でしか死者を出してはいけないのです。

これなどは、当時のアメリカが、日本人を人間扱いしていなかった証拠です。
つまり当時の彼らにとって、人間とは白人のことだったのです。

また広島型原爆と長崎型原爆とでは、ウラン型とプルトニウム型と、その形式が違いますよね。
ということは、これは実験を行ったとしか思えないです。

現在は日本の同盟国であり、これ以上言うのは何かとは思いますけれども、
全くもって、腹立たしいことではあり、日本人としては、煮え湯を飲まされる心境です。

日本人よ、愛する同胞たちよ。
これは、「日本人が悪いことをしたから。」などと、発想してはいけない出来事なのです。
それは、間違った原罪思想です。

アメリカがやった爆撃機による無差別空襲も、原爆投下のいずれも、非戦闘員の虐殺を禁じた、明確な国際法違反です。

私が考えるに、アメリカ軍が行った明確な国際法違反を、真意的に正当化するために、
日本性悪説や、日本軍による南京大虐殺、そしてアジアにおける非人道的な行為などを、創作する必要があったはずです。

アメリカの動機は、「戦争を早く終わらせるため。」ではなかったはずです。
「アメリカ兵士の人命を、少しでも少なくするため。」でもなかったはずです。

空襲をしても、原爆投下をしても、その理念達成には無意味だからです。
なぜなら、制海権・制空権を制覇した時点で、相手は終わっているからです。
それがわからない軍事専門家はおりません。

ソ連の宣戦布告の意向を知り、連合国内でのイニシアチブを取る、すなわち、
アメリカが日本をやっつけるのに、連合国内で一番手柄があったことを示すためだけだったはずです。
時系列的に見れば、それで全てのつじつまが合います。

そして、非戦闘員の虐殺などは、武器弾薬などの物資が、有り余るほど豊富な状況下でなければ不可能です。
また、戦っている相手を、人間ではないと思えなければ不可能です。

そのいずれにも、日本人は相当しません。
それを今まで私は、ブログ記事で証明して来ました。

それが出来るのは、当時の世界では、アメリカやソ連など連合国側の国々のはずです。

全ての日本人の方々に、私は言います。
空襲や原爆投下は、「日本人が悪かったから」ではありません。

これからは、日本人性悪説を聞いたら、こう言い返してください。

「アメリカよ、恥を知れ!」と。

「何が、独裁国家を世界から消し去った・・・。ですか!」
「ソ連や中華人民共和国は、どうするのですか!」

「人としての、恥を知りなさい!」
「その非人間的な軍事判断に対する、神の涙を知りなさい!」と言い返してください。


誇るべき日本の歴史 (長老国家日本の自覚を)

2013-07-06 20:21:12 | 誇るべき日本の歴史

土佐のくじらです。

日本は、誇るべき歴史を有する国です。
日本人は、自虐史観は払拭するべきです。

そもそも、「かつて侵略国家であった。」とか、「かつて他国に迷惑をかけたことがある。」などの理由で、
「ああ日本人って、そんなひどいことをしたことがあるんだ。」と、卑屈になること自体が、
日本人の本質的な素晴らしさを現しているのです。

他民族ならば、「そんなの、お前が弱いから仕方ないんだ。」の一言で終わりです。(笑)

逆説的に言うならば、日本人が「できうるならば、他の民族の幸福にも寄与できる我々でありたいものだ。」という、
本質的な願いを持っているからこそ、もっと簡単に言えば、とてもとても良い人たちであるからこそ、自虐史観など持てるのです。

いいですか。
日本人は、良い人たちなのです。
だからこそ、自虐史観などという、特定のイデオロギーのもと作られた歴史であっても、受け入れてしまうのです。

日本人は、そういうとても良い人たちなのです。
そしてそれは、古来より変わらないのであり、やはりそういう良い人たちは、よき歴史を刻んでいるのです。
日本人はもうそろそろ、自国の歴史に、誇りと自信を取り戻さなければなりません。

前回記事で、自国の歴史に自信がなくなれば国は守れないと述べましたが、それだけではありません。
日本の誇るべき長い歴史は、色々な困難を経験し、それを克服してきた歴史です。

そしてその日本の歴史には、今現在、世界の人々が困っている様々な問題の解決策は、全て網羅されているのです。

たとえば、今世界は宗教戦争の問題があります。
世界は食うための戦争の時代を終えて、今は宗教やイデオロギーなどの、価値観による戦争の時代です。

これはアメリカと中東の、ユダヤ・キリスト教VSイスラム教国家の戦いだけではありません。
アフリカ諸国の内戦にも、深く宗教が絡み、彼の地では、宗教内戦による餓えに人々が直面しています。
他の宗教を信奉する民族に、食物の配給を止めるなどの兵糧攻めをするからです。

また共産主義は無神論ですが、無神論を、「神などいない」と信じる宗教だとすれば、
アメリカVSソ連の長い冷戦も、現在の中国と周辺諸国との関係も、一種の宗教戦争と言えます。

植民地時代=民族差別の時代を終わらせたのは戦前の日本であり、
そして、食うための戦争を終わらせたのは、戦後日本の繁栄です。

そして今の宗教戦争の時代を終わらせるのも、やはり日本だと私は思っております。
なぜなら、 「日本は既に、聖徳太子の時代に宗教戦争を卒業している国」 だからです。

日本には18万もの宗教法人があり、世界の全ての宗教の情報も入ります。
戦国時代に、比叡山焼き討ちや一向一揆があったぐらいで、宗教による大きな内戦は、1500年以上一度も起こっていません。

そして正月には初詣(日本神道)、お盆とお彼岸には墓参り(仏教)、そしてクリスマス(キリスト教)を盛大に祝います。
日本人は宗教に、ド肝要な国民性です。
日本人は一般的には、信仰心が薄いと言われています。

しかし、私はそうは思いません。

日本の神社仏閣の数は、コンビニエンスストアーの数より多いのですよ。
コンビにはよく潰れますが、神社仏閣は昔から代々存続いたします。

日本人が自覚しようがしまいが、海外の人から見れば、日本は宗教国家なのです。

日本人にとって、宗教戦争というのは、聖徳太子の時代に既に克服した問題です。

世界の人々にとっての平和とは、「戦争の合間」のことです。
彼らにとっての歴史とは、それはすなわち戦争の歴史です。
しかし日本人にとっての戦乱とは、平和の時代の終わりに来る、一時的な混乱でしかありません。

平安時代300年、江戸時代250年、そして戦後の70年と、日本人にとっては連続的な平和こそ、
歴史の基本であり、政治選択の基本であり、これはもう民族的価値観そのものとなっております。
こういう価値観は、世界では日本人だけが持つ基本想念なのです。

ですから今後世界の人々は、日本人の自然なメンタリティーに、学んでいただかなければならないと私は考えています。

日本人に、世界を征服するつもりはないでしょう。
国防線が拡大するのを嫌がる国民は、そういう面倒なことは厭うでしょう。
しかし日本は、世界の権威にならなければなりません。

これは、否だろうがどうであろうが関係ありません。
これは、歴史の必然なのです。
でなければ、他民族の価値観では、いつまでたっても泥沼の時代から抜け出せられないからです。

植民地主義=民族差別の時代も、食うための戦争の時代も、
日本人が普通に抱いている価値観なしでは、終わらせることはできなかったのですよね。

これからもやはり、日本的価値観は、世界の価値観にならなければならないと思います。
それが最終的に、世界に平和と繁栄をもたらせます。

歴史の長い日本は、世界の長老国家として、他の若い国々を、正しく導くための自覚が必要だと思います。
日本人が自虐史観などと言って、自国を蔑むようでは、いつまでたっても世界は迷いから抜け出せないのです。

誇るべき日本の歴史シリーズ、ご愛顧いただき、本当にありがとうございました。
最後に、大物理学者のA・アインシュタイン博士が、生前に来日した折の、日本に対するメッセージを書き記します。



近代日本の発達ほど、世界を驚かしたものはない。
この驚異的な発展には、他の国と異なる何ものかがなくてはならない。

果たせるかなこの国の、三千年の歴史がそれであった。
この長い歴史を通して、一系の天皇をいただいているということが、今日の日本をあらせしめたのである。

私はこのような尊い国が、世界に一カ所位なくてはならないと考えていた。
なぜならば世界の未来は進むだけ進み、その間幾度か戦いは繰り返されて、最後には戦いに疲れる時がくる。

その時人類はまことの平和を求めて、世界的な盟主を挙げねばならない。
この世界の盟主なるものは、武力や金力ではなく、凡ゆる国の歴史を抜き越えた、最も古くまた尊い家柄ではなくてはならぬ。

世界の文化はアジアに始まって、アジアに帰る。
それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。

吾々は神に感謝する、吾々に日本という尊い国を、作って置いてくれたことを。


現代のABCD包囲網=自虐史観

2013-07-03 10:54:31 | 誇るべき日本の歴史

土佐のくじらです。

予定では前回記事でこの、誇るべき日本の歴史シリーズを終えようと思ったのですが、
まだ言い足りないところが、いくつかございました。(笑)

皆様、自虐史観は心から消え去りましたか?
私は母国の歴史に、誇りで満ち溢れております。

侵略者は、強い相手ならば、弱くしてから攻めてきます。
肉食獣の、狩りの様子を観察すれば、この動きが良くわかります。

そして、最小限の投資リスクで、最大限の利益を上げようとするはずです。
侵略的意図を持つ人間にとって、戦争はビジネスだからです。

今の中国には、日本侵略の意図を私は強く感じます。
しかしその動きは、今のところ、執拗ではあるが決定的ではありません。

それは、今の日本が強いからです。
特に、日米同盟下での日本と、本気でことを構えるには時期尚早と思っていると考えます。
失敗したときのリスクが高すぎるからです。

ですから中国が今から後、仕掛けてくるのは、本格的な日米同盟の亀裂、または無力化であろうと思います。

そして同時並行で、「軍事行動なしで、日本を取れないか。」と発想するはずです。
ビジネス的観点から言えば、実行すればリスクなしでは済まない軍事行動を伴うよりも、
言うだけ、脅すだけで屈服してくれれば、これに勝るものはありませんよね。

この仕掛けを有効なものとするには、日本人が国家意識なく、自国への誇りなく、
自分たちで自分たちを嫌い、自国が滅んでしまった方が良いと判断するのが最も好都合なのですね。

軍事行動をしたり、戦前の白人社会のような、ABCD包囲網などをすれば、国際社会からの非難は免れませんが、
日本が勝手に自滅するのであれば、それは日本人自信の責任だからです。

中国は、それを狙っているのです。
日本人の多くが自虐史観を持ち、自国を誇れない状況であれば、
弱くなることはあっても、決して強くはなれません。

日本人は現代においても、外国に対して、決して弱腰の民族ではありません。
それは日本人の、対ロシアへの意識を見れば明らかです。

日本人はロシアに対しては、とても強い態度で臨みます。
ロシアも中国同様、核保有国であり決して弱い国ではありません。

ですから日本人が、自虐史観を抱き、「悪いことしたかなぁ。」と思ってしまうのは、
中韓、そして南アジア諸国の方々に対してのみなのです。

しかしここは沈思し、状況を見抜かなければいけません。
自虐史観は、現代のABCD包囲網なのです。

現代において日本に対し、石油を止めるようなことは中々できません。
それは余りにもむごい仕打ちであると同時に、世界の工業製品の部品のシェアが9割という日本が、
資源不足で物つくりができなくなれば、仕掛けた国の産業が、活動できなくなるからです。

東日本大震災直後の大規模停電の時には、世界の自動車産業で操業停止が相次ぎました。
日本からの部品調達が滞ったからです。

1990年以降、外国車のトラブルが激減したのも、日本製の部品を使うようになったからです。
メルセデス・ベンツ、ポルシェ、フェラーリ、名だたる有名ブランドが外国にはありますが、部品はほぼ全てが日本製です。

(今の世界はある意味で、日本製品の組立工場とも言えます。)

そのような国を、ABCD包囲網の時のように、日干しにすることは、中々できるものではありません。

今日本を弱くするための、最も効率よく最もコストのかからない方法論が、
日本人への自虐史観の演出であり、拡散と定着なのです。

そうやって肉食獣(侵略的意図を持つ者)は、虎視眈々と獲物(日本)を狙っているのです。

なぜそう思うか?
それは、そういう風に見れば、全てつじつまが合うからです。(笑)

日本人は、自国の歴史に自信と誇りを持つべきです。
それが最も効率よく、最もコストのかからない国防です。










日本化した戦後の世界と宿題

2013-07-02 08:55:34 | 誇るべき日本の歴史

土佐のくじらです。

よく言われるフレーズに、「戦後日本は、第2の開国をした。」という言葉があります。
反面は当たっていると思いますが、もう一つの側面を見落としていると思います。

そのもう一つの側面こそ、「世界の方こそ日本化したのだ。」という側面です。

世界が日本化した部分は、

1、世界から、植民地が消えたこと。
2、世界から、侵略戦争そのものを消したこと。

です。

これは日本人が元来持っていた特性、

他国や他民族を軍事的に支配し、そこから搾取することを考えない民族であること。
そして、国境を遵守し、その中を豊かにしていく思想を持っていることが大きいのです。

つまり、日本という国家は資源はほとんど取れませんが、水や温暖な気候、そして豊かな土壌に恵まれ、海産物も多く、食べ物が豊富だった影響が大きいと思います。

つまり、他国から泥棒するリスクを冒してまで欲しい・・・と、思うものがない国が日本なのです。
これは今も変わりありません。

今の日本人も、たとえば朝鮮半島を欲しがったり、中国大陸の一部を欲しがったりしないでしょう?
他国の所領を手に入れれば、それだけで国民の平均収入が減る国が日本です。

大金持ちがスラム街に行って、強盗するようなことはあり得ないです。
日本とは、元々そういう国なのです。

ですから、たとえ「この国を日本人にやる。」と言われても、
「いやぁ、別に欲しくはないんだけどなぁ。」と思うのが日本人です。
これは世界から見れば、今でも珍しい思考形態を持つ国民性です。

そして他民族を蔑視する思考も、日本国民には本来備わっていません。

中韓などは盛んに、日本人蔑視論を展開していてへきへきしますね。
当然今の日本人には、嫌中嫌韓感情は、あることはあるのでしょうが、
これなども、悪く言われるから嫌なだけで、あちらが悪く言わず、ある程度立ててくれさえすれば、
こちらから嫌中嫌韓感情を守り立てたりすることはなかろうと思います。

戦前の、鬼畜米英思想なども、長年の執拗なABCD包囲網さえなければ、日本人はこれらの国々に悪感情を持たなかったと思います。

戦国時代にポルトガル人や黒人、そして幕末のペリー来航の折の日本人の対応を見ても、
ことさら外国人というだけで怖がったり、差別したりはしておりません。
むしろ国民性とも言える、好奇心の強さが勝って、観察研究の対象だった雰囲気がありますね。
こういう国は、とても珍しいです。

ともあれ、第2次世界大戦で日本は負けましたが、世界は大きく日本化したと思います。
同じ敗戦国にドイツやイタリアがありましたが、それで世界がドイツ化したりイタリア化したりは全くしておりません。
いかに日本の与えた影響が大きいかがわかります。

戦前の民主主義は、白人の白人による白人のための民主主義でした。
白人以外は、人の皮を被った動物扱いでした。

日本人の勇気と自然な営みが、世界から民族差別をなくし、植民地をなくし、侵略戦争をなくしました。
そして時代のページはめくられ、人の食うための戦争から、イデオロギーのための戦争、そして宗教の違いによる戦争へと以降してきたのです。

イデオロギーや宗教といった思想問題解決が、今の時代の宿題です。
この時代の宿題の解決を図るのも、私は日本人なのではないかと思っております。

今回で「誇るべき日本の歴史」シリーズは終わろうと思いますが、
この時代の宿題の解決について、今後も私見を述べ続けて参りたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。




食うための戦争を終わらせた国 日本 (後編)

2013-07-01 09:23:31 | 誇るべき日本の歴史

土佐のくじらです。

先の戦争で日本は負けました。しかし戦後日本とて、世界に多大なる貢献をいたしました。
世界から、侵略戦争を行う動機そのものを消し去ったのは、戦後の日本です。

なぜなら、戦後日本は経済的に繁栄いたしましたが、その国家の繁栄が、国土拡張を伴わない世界史上初めての繁栄だったからです。
これで人類は、「国土拡張せずとも繁栄できる。」というモデルを、始めて目にすることが出来たのです。

つまり、
「自国で産業を盛んにすることで、小さな国土でも、他国から搾取するより、はるかに豊かになれる方法がある。」ということを学んだのですね。

軍事行動にはリスクが伴います。
侵略するより少ないリスクで、大きな利益が上がる方法論があるならば、当然そちらの方になびくのは人間心というものです。

これがひいては、「国境を越えることは悪」という、世界共通の認識を定着させることになり、
「他国を侵略することは悪」という共通認識を持つに至りました。

アメリカとて、たまにジャイアンチックなことをいたしますが、自国の武力を直接的に、アメリカの利益にしようとはしなくなりました。
日本と戦い、朝鮮半島を経験することで、「国防概念の戦いというものが有りえる」ということを学んだはずです。
それが現在までの、「世界の警察国家」としてのアメリカの理念を支えてきたと思います。

そして今アメリカは、かつて日本が守ろうとした地域全てを、軍隊を派遣し守っています。
これは、戦前日本が使用としていたことを、戦後のアメリカがやっていただけなのです。

そういった一連の流れは、戦後年々強くなり、米ソ冷戦終結後は決定的になったように思います。

1987年にソ連がアフガニスタンへ侵攻いたしましたが、これでソ連は国際的に非難を浴びました。

1990年に、イラクはクェ-トに進攻しましたが、アメリカを中心にそれを阻止しました。
いわゆる湾岸戦争です。
当時イラクとアメリカは、親密な関係でしたが、両国は戦争となりました。

2008年にロシアはグルジアに侵攻しましたが、この時にロシアは国際世論の強い反発を受け、孤立化寸前まで行っています。

このように、世界は他国に軍事力が侵入すること=悪という世論に変わり、各国それぞれの国境線を重視するようになりました。
これは日本が、世界に先立ち形成した概念です。

日本での始まりは、江戸時代初期です。
戦前の日本の外地での国境概念も、日本側はこれと同じ概念でした。

その時点での世界の主流は、軍事境界線=国境だったのです。
世界はこの点で、日本化したのですね。

これは戦後の日本の、「国土拡張なき繁栄」がなければ、人類はたどり着くことができない概念なのです。
それが世界から侵略戦争をなくし、人類が、平和からの繁栄を望むようになった遠因です。

世界の大きな流れはそうです。
しかしその流れに入らず、復古的な概念で、再び世界に挑戦しようとしている国家があります。

それが中華人民共和国です。
ここは遅れてきた侵略帝国であり、最後の「戦争=ビジネス論国家」です。

ここの意図を見抜き、野望を諦めさせない限り、時代はまた戦国の世に逆行します。