土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
ロシア・プーチン大統領が、ウクライナ領のクリミア自治共和国のロシア編入を決定しました。
これに伴い、アメリカ・EU・日本らが、ロシアへの非難声明を出しております。
外交というものは、国益で動くのが筋です。
アメリカもEU諸国も、表向きは国際正義の観点や国際法の観点からロシアを非難しているように見えても、
その裏では、各国の国益という機軸で動いております。
非民主主義的と戦前日本も国際的な非難を浴びましたが、今のロシアと同様、当時の各国の国益に、
戦前の日本の行動がそぐわなかったのですが、それを今我々は、ロシアを舞台として見ているとも言えます。
現時点において、特に同盟国であるアメリカと歩調を合わせることが、日本にとっての最大の国益ですから、
私は今回の日本政府のロシアに対する声明は、至極もっともな国家の判断であると思います。
しかし世界情勢というものは、時の流れを内包しております。
今回のアメリカを中心とした対ロシアへの非難は、アメリカの指導力の低下を、世界の歴史に刻印するものとなるでしょう。
ロシア・プーチンVSアメリカ・オバマは、プーチンが勝つことになると思います。
ウクライナ領クリミアにはロシアの軍港があります。
ですから、クリミアへのロシアへの軍事行動は、ロシアの国益に立脚するものです。
今回の電撃的ロシア編入により、ロシアはクリミアのみならず、ウクライナ共和国全土の編入する口実を得ております。
「クリミアのロシアの国益を守るため。」「クリミアへの移動の安全確保のため。」
まぁ、クリミアがあるお陰で、ロシアが今後、口実に事欠くことはないでしょう。
では今回のクリミアショックが、新たな冷戦の時代の始まりになるのか?
私は、そうはならないと思います。
それは、それが各国の国益にそぐわないからです。
今のアメリカは、どことも争いを望まないでしょう。
オバマケアーなど、社会福祉に予算を使いたいため、軍事力を大幅に削減したいという思いが、
アメリカ政府の判断を、優柔不断なものとするはずです。
ロシアもアメリカとことを構えて、ただで済むとは思ってはいないでしょう。
ですから、カードとしての軍事は使っても、実際に冷戦などをする余裕はロシアにもなく、
政治力、政治外交パフォーマンスをふんだんに使っての、政治パワー合戦となると私は考えております。
そのような、政治力による外交パワー合戦において、プーチン氏はオバマに勝っていくだろうと予想します。
このような状況下の中で、日本が判断しなければならないのは何か。
それは、同盟国アメリカが、潮が引くように防衛戦線を引いていくアメリカが、真に日本を守るのか否かです。
その見極めだけは、絶対にし続けなければなりません。
そして10年後を見越して、自分の国は自分で守るという理念を持ち、
それを実現させていくための、静かな努力を開始するべきだと思います。
そして、発端であるウクライナ問題は、ウクライナの慢性的な経済的困窮が要因ですから、
日本はウクライナの後見人となるべきです。
ウクライナは、世界有数の親日国です。
日本の助けを、最も喜ぶのはウクライナ人です。
http://blog.goo.ne.jp/orbakuchan/e/57214c77d49c9232e4def8e422aec2ef
そもそもウクライナ問題とは、
ウクライナの経済的困窮の解決のために、EUの属国となるか、ロシアの属国となるかが始まりです。
ですから、ウクライナが国家として経済的に自立すれば、この地の軍事的緊張はなくなります。
クリミアの独立は容認仕方ないにしても、その後のウクライナの経済的再生を、日本の手によって行うべきです。
さすればウクライナが、ロシアに支払いが滞っている諸費用の支払いも可能となり、
ウクライナも、健全な国家としての判断ができるようになりますし、ロシアも国益も守れます。
そうして、ロシア・ウクライナ・クリミア、そして近隣のトルコ。http://blog.goo.ne.jp/orbakuchan/e/65b8d425fb128c218cbf9eafa46eba70
これら親日的意識の強い国々を、親日連合的な国家群に育てて、アメリカの凋落を軍事的に穴埋めするべきだと、一日本国民である私は考えます。