「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

アリバイ審議会の真骨頂! or「NOリニアデー」

2013年05月18日 06時37分36秒 | 日記
 今日も続きです。 「4.ルートについて」③と④でする
 
 「③環境の保全」
 「山梨県、長野県及び静岡県のうち全幹法に基づき実施された地形・地質等の調査範囲における自然環境への状況等について調査を行った結果、伊那谷ルート及び南アルプスルートともに貴重な自然環境が存在することが確認されており、いずれのルートを採択するにしても環境保全には十分な配慮が必要となる。」
 「概略的なルートを選定する現段階においては、自然環境の保全の観点からいずれかのルートを優位漬け、または排除できるものでなく、環境の保全については、今後、環境面で配慮すべき事項を踏まえた上で、より具体的なルートを設定し、かつ、環境保全のための適切な措置を実施することにより対処すべきである。」


 要約すると 「貴重な自然環境が存在し・・・・十分な配慮が必要となる。」「環境面で配慮すべき事項を踏まえた上で、より具体的なルートを設定し、環境保全のための適切な措置を実施することにより対処すべきである。」という事になります。
 何を言いたいのかわからない文章です。貴重な自然環境があるなら避けなければならないので、第3の選択肢も検討すべきであります。

 リニアは簡単にはルート変更することは出来ないし、ルートは最初からほぼ決まっており、環境に影響を与えることは避けられないが、「適切な措置を実施するということで、具体的な論議は何もしていない事が分かります。

 「④ルートに関する地域の意見」
 「沿線自治体へのヒヤリング及びパブリックコメントの結果、長野県内からは、伊那谷ルートでの整備を望む意見が寄せられた一方で、従来の速達性の高い鉄道サービスが及ばない地域などから南アルプスルートでの整備を望む意見が寄せられている。」
 「また、山梨県からは、用地買収、周辺環境への影響、文化財の保護在来線に与える影響などの観点から、南アルプスルートを指示する意見が示されている。」


 このパブリックコメントは中間答申後に行われたものです。答申の集計が参考資料に載っていますが、具体的な数値はありません。都合の良いとこだけを抜き出して書いているだけです。
 「最終答申案」に対するパブリックコメントは、反対意見648件に対して、賛成意見は16件でした。しかし答申案は「一言一句」変えられることなく「答申」されてしまいました。法律上の手続きとしてパブリックコメントを行うだけで、どんな意見が出てこようが全く無視されてしまいました。

 「以上を総合的に勘案し、中央新幹線のルートとして南アルプスルートを採択することが適当である。」

  このように「いい加減な審議無き審議」で結論を導き出しています。正にアリバイ審議会の真骨頂であります。

 今日の投稿とは直接関係ありませんが、「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」の主催する「NO!リニアデー」の案内ビラが届きましたので、貼り付けます。東京近辺の方は是非ご参加ください。



  

 
コメント
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