「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

リニアは「幸せを呼ぶ青い鳥」?!

2013年05月24日 06時51分49秒 | 日記
 昨日の続きです。 「中津川市リニア推進課」が出した「広域のまちづくりに関する調査研究業務報告書」「1.リニア中央新幹線開業により想定される効果の体系」4項目あります。
 ■リニア開業による時間距離の変化
 中津川から東京まで、50分(各駅停車)で、1時間50分の短縮

 ■東京からみた中津川市の時間距離
 リニア利用東京への通勤・通学が可能に

 ■東京60分圏の主な都市との東濃各市の住宅地平均地価および商業地最高地価の比較
 リニア開業後は、東京に近くて安い地価の地域として、新たな企業立地、住宅立地の魅力が高まる

 ■期待される事項と問題視すべき事項
 産業面、観光・まちづくり面にみた効果
 近年開業した長野・九州・東北の各新幹線における開業効果

 簡単にまとめると以上のとおりです。 「期待される事項と問題視すべき事項」「ブラス面の効果」「マイナス面の効果」に分かれていますが、中津川市と似た条件の地方都市と比較すべきであります。
 特に「プラス面の効果」として、 「県内企業の営業エリアの拡大」 「工業用地の整備で相乗効果。特に製造業に寄与」 「企業進出」 「人口増加による税収の増加」 「観光客の増加に伴う県内消費額の拡大」 「年間を通じた安定した観光客の確保」 「大都市圏からの移住者増加」 「通勤・通学スタイルの変化」 「生活圏や商圏の拡大」と「てんこ盛り」であります。
 

 中津川市には工業団地は既にあります。製造業が労働賃金の安い東南アジアなどに進出して、空洞化が著しいのに工業用地の整備で製造業を誘致できますか。
 観光資源が乏しく、大きな観光ホテルもない中津川に年間を通じた安定した観光客の確保などあり得ますか。
 大都市圏からの移住者の増加・人口増加による税収の増加と述べていますが、高い交通費を払って、通勤・通学する人がどれだけいるでしょうか。ストロー現象という言葉があるように、若者たちはみんな出て行ってしまいませんか。
 

 先日、多治見市と土岐市の駅前を見て回る機会がありました。昔は反映していたであろう町中の商店街の寂れは無残なほどであります。この原因は車社会となり郊外のショッピングセンターなどに人が集まり、旧市街はシッター街となっていました。
 中津川市も例外ではありません。商工会議所などでは、リニアが来ればすべてうまくいくような宣伝をしていますが、坂本にリニア駅が出来て、大きなショッピングセンターなどの商業施設が出来れば、旧市内は閑古鳥が鳴くことになりませんか。

 「1.リニア中央新幹線開業により想定される効果の体系」を貼り付けます。(図の中の字は細かいですが、ご容赦下さい。)

  
コメント
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