「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

リニア中央新幹線と景観・自然環境との共存はありえない!

2013年05月03日 07時51分23秒 | 日記
 最初に「お知らせ」です。
 平成25年5月25日、13時30分から「多治見市産業文化センター」にて、JR東海と岐阜県期成同盟会の共催の「中央新幹線計画説明」が開催されます。JR東海のホームページにて「参加表」を取得して参加しましょう。

今日も続きです。第3章「リニア中央新幹線と二十一世紀の地域づくり」の目次は次のようになっています。
 1.地域づくりとリニア中央新幹線
 ①地域の個性が発揮されるきっかけに ②交通が地域を変えるのは歴史の鉄則 ③交通ネットワークとターミナル
 Column4 首都機能移転とリニア中央新幹線
 2.リニア中央新幹線に期待されるものとは
 ①東京はこうなる・・・・・・⑨大阪はこうなる(沿線9都府県について「こうなる」と述べています。)
 Column 5 「環境共生」とリニア中央新幹線

 「地域の個性が発揮されるきっかけに」について抜粋して紹介します。
 日本の経済は戦後、高度成長を実現し、オイルショク後もおおよそ順調に伸びてきた。その活力は大量生産方式の工業であり、効率性追求型の経済社会システムであった。そして、人口集積と交通幹線のある首都圏と東海道メガポリスが発展の基軸として大きな役割を果たしてきたと言えるだろう。
 しかし、その過程で国土の景観は画一化されてしまった。美しい自然、水田や山里などの原風景は消え、地方都市はその経済活力や歴史・文化などを東京に吸い取られてしまった。地域はその個性を喪失してしまったのである。
 これまでの日本が行政権限を東京の中央政府に集中させること、つまり中央集権によって経済的な豊かさを享受してきたことが大きな原因としてある。
 地方行政機関が自らの裁量で意思決定や権限行使を行える範囲を広くしようとする地方分権の動きはその一つで、各地方が独自の特色ある地域づくりを行えるようになることが目指されるようになった。
 リニアが通ることによって、地域全体の土地利用や景観を考えながら、その個性を活かした新しい地域づくりを行っていくチャンスが生まれるのである。

 日本の高度成長は、大量生産方式の工業が中心であり、その労働力の確保のために農林水産業の人々が駆り出され、農林水産業は衰退し、美しい自然、水田や里山は荒れ果てて風景が一変してしまったのであります。
 そして、生活様式の変化と物価の上昇は、農林水産業だけでは生活することが苦しくなり、若者は都会へ移り住み地方の過疎化に拍車がかかり多くの限界部落を生み出してしまっているのが実態であります。
 田舎の美しい風景は昔ながらの自然を残すことが最前提であり、リニア中央新幹線の巨大な構造物は景観・自然破壊以外の何物でもありません。
 美辞麗句に惑わされ、逼迫した地方財政の中からリニアに多額の経済支出をすれば、孫子の代まで大きな負の遺産を残すことになる可能性が大きいと思います。
「地域の個性が発揮されるきっかけに」を貼り付けます。

コメント
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