「リニア中央新幹線で日本は変わる」は今日で終わりです。「これから解決すべき課題は何か」について特徴点を抜粋してみます。
それでは最後に、リニア中央新幹線という社会資本を整備するために解決しなければならない課題が何か考えてみよう。
リニアモーターカーは、技術開発の領域ではほとんど完成に近い段階に達している。しかし、世の中には、技術的に成功しても、経済性の問題を克服できなかったために、実現しなかったプロジェクトが無数に存在する。
プロジェクトの実現性が見通しが立つようにするには、何よりも、建設費、運営費を安くする手段を確立しなければならない。
建設費は相当の額にのぼると考えられるが、その一方で効果は極めて大きく、・・・・国民にもたらされる便益はかなり膨大なものになるので、公的財源による支援が必要なるのは当然である。
問題は今後、以下に社会的な合意のもとにその支援を取り付けるかである。そのためには、リニア中央新幹線の需要や効果を計測する作業をきっちり進め、その結果を社会に対して分かりやすく説明していくことである。そうして国民の合意と理解を得ながら、国家プロジェクトとして進めていくべきであだろう。
「技術的にはほとんど完成に近い段階に達している。」と述べていますが、それは実験線段階の話であり、僅か18.4Kmの実験線で数両編成の車両で行った実験であります。
最初の予定の42.8Kmの実験線が建設できなかった一番の理由は、推進コイルと浮上コイルが高価で予算が足りなくなったからであります。そのために推進コイル・浮上コイルの低コスト化の実験中で、まだ模索段階であります。
超電導磁石にしても、常にマイナス269度に冷やし続ける必要があり、そのためには冷凍機を多数搭載する必要がある。その冷凍機の電源は、ガスタービンで発電しているが、多量の可燃性燃料を積み込む必要があり、「誘導集電方式」に変更するという事ですが、まだ本格的な実験は始まっていません。(誘導集電方式は、地上にコイルを敷き詰めなければならないので非常にコスト高となる。)
超電導磁石は、ニオブチタンという非常に高価なレアメタルを使用しており、非常にコスト高である。またマイナス269度に冷やす冷凍機が必要なため、「高温超電導磁石」の研究も進められている。
「国民にもたらされる便益はかなり膨大なものになるので、公的財源による支援が必要なのは当然である」と述べています。現在はJR東海が建設指示を受けて計画を進めていますが、予算が足りなくなったら、この論法で支援を求めてくることになる?
「社会に対して分かりやすく説明して」「国民の合意と理解を得ながら」と述べていますが、「超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会」の経過や「交通政策審議会・中央線小委員会」の経過は、委員の人選は中立性を欠いており、論議も十分尽くされておらず、社会に対して分かりやすく説明してないし、国民の合意を得るための努力もしていない。
この「リニア中央新幹線で日本が変わる」という本を出版した「中央新幹線沿線学者会議」は、自主的に集まったのか、裏でプロモートされているのかは定かでありませんが、この思想が「中央新幹線小委員会」の「答申」に反映していることは間違いありません。
明日からは、「中央新幹線小委員会の答申」について取り上げてみたいと考えます。
「これから解決すべき課題は何か」を貼り付けます。
それでは最後に、リニア中央新幹線という社会資本を整備するために解決しなければならない課題が何か考えてみよう。
リニアモーターカーは、技術開発の領域ではほとんど完成に近い段階に達している。しかし、世の中には、技術的に成功しても、経済性の問題を克服できなかったために、実現しなかったプロジェクトが無数に存在する。
プロジェクトの実現性が見通しが立つようにするには、何よりも、建設費、運営費を安くする手段を確立しなければならない。
建設費は相当の額にのぼると考えられるが、その一方で効果は極めて大きく、・・・・国民にもたらされる便益はかなり膨大なものになるので、公的財源による支援が必要なるのは当然である。
問題は今後、以下に社会的な合意のもとにその支援を取り付けるかである。そのためには、リニア中央新幹線の需要や効果を計測する作業をきっちり進め、その結果を社会に対して分かりやすく説明していくことである。そうして国民の合意と理解を得ながら、国家プロジェクトとして進めていくべきであだろう。
「技術的にはほとんど完成に近い段階に達している。」と述べていますが、それは実験線段階の話であり、僅か18.4Kmの実験線で数両編成の車両で行った実験であります。
最初の予定の42.8Kmの実験線が建設できなかった一番の理由は、推進コイルと浮上コイルが高価で予算が足りなくなったからであります。そのために推進コイル・浮上コイルの低コスト化の実験中で、まだ模索段階であります。
超電導磁石にしても、常にマイナス269度に冷やし続ける必要があり、そのためには冷凍機を多数搭載する必要がある。その冷凍機の電源は、ガスタービンで発電しているが、多量の可燃性燃料を積み込む必要があり、「誘導集電方式」に変更するという事ですが、まだ本格的な実験は始まっていません。(誘導集電方式は、地上にコイルを敷き詰めなければならないので非常にコスト高となる。)
超電導磁石は、ニオブチタンという非常に高価なレアメタルを使用しており、非常にコスト高である。またマイナス269度に冷やす冷凍機が必要なため、「高温超電導磁石」の研究も進められている。
「国民にもたらされる便益はかなり膨大なものになるので、公的財源による支援が必要なのは当然である」と述べています。現在はJR東海が建設指示を受けて計画を進めていますが、予算が足りなくなったら、この論法で支援を求めてくることになる?
「社会に対して分かりやすく説明して」「国民の合意と理解を得ながら」と述べていますが、「超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会」の経過や「交通政策審議会・中央線小委員会」の経過は、委員の人選は中立性を欠いており、論議も十分尽くされておらず、社会に対して分かりやすく説明してないし、国民の合意を得るための努力もしていない。
この「リニア中央新幹線で日本が変わる」という本を出版した「中央新幹線沿線学者会議」は、自主的に集まったのか、裏でプロモートされているのかは定かでありませんが、この思想が「中央新幹線小委員会」の「答申」に反映していることは間違いありません。
明日からは、「中央新幹線小委員会の答申」について取り上げてみたいと考えます。
「これから解決すべき課題は何か」を貼り付けます。