なだれ込み研究所の一日

物語作家を目指すもの書きが、ふとしたことから変な事務所で働くことに!
日々なだれ込んでくる人や仕事、モノやコト観察記。

キーワードは、毛・穴・屁・闇

2007-07-11 20:52:18 | スローライフ

浜野安宏さんをお迎えしたフォーラムの翌日は、恒例の釣りである。しかし私は釣りは行かない。なので、同行された博多からのお客様N田さんに、観光地的でないNPOスローライフらしいオススメの掛川を見ていただこうと、連れ回した。

午前中は、K造さんと私のハブ毛コンビである。
N田さんとははじめの出会いから、なにやら同じ空気感をまとった人だなあと予感めいたものを感じていたのだが、どうやらN田さんの方も、来掛する前から「なだれ込み研究所の一日」を読んで同じ予感めいたものを感じていたという。
目と目が合い、報徳図書館でN田さんがコケそうになった瞬間、私たちは「同じだ!」と感じた。
K造さんとともに「ハブ毛の話」をすると、大いに共感して下さり、
「ハブ毛の話がわかるかわからないかで、価値観がつかめるね。ハブ毛はリトマス試験紙だ」
とK造さんに言わしめた。

さて、N田さんはなだれ込み研究所と同種の仕事をしている。商品のコンセプトづくりから、商いの仕掛け、仕組みづくりなど、表には出てこないけれど、商いの環境整備において重要なポジションで仕事をしている。
背の高い色白の美人なのだが、仕事の話をするときはS藤さんと同じような空気感をまとっていた。

そのN田さんを倉真地区に案内した。なだれ込み研究所では、新東名開通に伴う倉真地区のサービスエリアの商品開発に関わっているのだが、その関連で新しい地域資源をたくさん見つけた。それが、冒頭の画像にある急斜面の茶畑である。

この茶畑は、人の手が加わっているからこそ美しい。しかし、作業は急斜面のキツイ仕事である。この急斜面の作業を高齢の夫婦が二人でやっているという。美しい風景を守る、などとはたぶん考えていないだろう。後継者が見つからなければ、この風景は消える。

N田さんは、この風景の価値をも商品の付加価値として情報発信するべきで、それには、報徳の思想「経済と道徳の両立」をうまくつなげる必要があるとも言った。
好奇心旺盛で常に前向きなだけでなく、鋭い切り口と、アクティブな動きを見せる。

さて、キーワードである。
「毛」はハブ毛。「穴」は粟ヶ岳の地獄穴の価値に共感したこと。「屁」はK造さんと私の「屁話(へばなし:この話の面白さを文章で語るのはめちゃめちゃ難しいので、いつの日か、私の表現力が身についたときにでも)」で同類的なところを見せたから。「闇」は、闇のなさが現代社会に投げかけるものについて話したとき共感を得た部分。

キーワードが「毛・穴・屁・闇」であったことからも、午前中の掛川ガイドが濃密であったことがおわかりいただけると思う。

午後は、メンバーチェンジをして、観光地的な場所ではない、NPOスローライフらしい場所を案内したようだ。午前ほど、ヘンテコなキーワードは飛び出さなかったと思われる。
翌日も、実はS藤、T橋、K住でN田さんを連れ回し、濃~い3日間を過ごされた。
N田さん、これに懲りず、ぜひまた掛川にお越し下さい。

N田さんからのメールの一部を紹介させていただきます。

「今度は、ぜひご一緒に掛川で仕事ができればと思っております。なにかおもしろいことを仕掛けられそうな予感がしています。ぜひ、また近いうちに再訪できればと願っております。交流させていただいた皆様へも、くれぐれもよろしくお伝えくださいませ。なだれ込んで、ほんとうによかった!」

橋渡しをして下さった浜野安宏さん、改めてありがとうございました。


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3 コメント

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Unknown (小鷹長者)
2007-07-12 17:14:23
こんどはN田さんのオフィスに突然なだれこみましょう。
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Unknown (TK)
2007-07-12 22:50:27
美しい景観の茶畑ですね。
N田さんも遠方から見えて
満足されたような様子が
メールに現れれるような
気がするのは私だけでしょうか?
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なだれ込み、なだれ込ませ (管理人)
2007-07-15 23:50:31
小鷹長者さん、その通りですね。みんなで一緒になだれ込みましょう。

TKさん、ようこそなだれ込み研究所へ。N田さんの「なだれ込んでよかった!」の一文を読んだとき、案内したこちら側が、幸せな気持ちになりました。「なだれ込ませてよかった!」と。
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