なだれ込み研究所の一日

物語作家を目指すもの書きが、ふとしたことから変な事務所で働くことに!
日々なだれ込んでくる人や仕事、モノやコト観察記。

多様な機会を与えられる

2007-05-21 22:32:04 | スローライフ

スローライフ顧問の小松正明氏が来掛した。掛川市危険物安全協会の創立40周年記念式典で講演をするためだ。スローライフ掛川から講師派遣させていただいた関係で、今日一日、マネージャーのように行動を共にさせてらもらった。

午前中、なだれ込み研究所でゆっくり話す。そんなときに限って誰もなだれ込まず。
昼、春日井市からのスローライフの視察対応。スローライフの仕掛け人の一人として説明するのを間近で聞いた。スローライフに関して本人の口からきちんと聞いたのは初めてだった。今更ながら「なるほど!」と感じ入ることが多かった。
その後、事務所に戻って講演準備。
そして、講演会。“小松語り”が全開であった。

人の心に届く言葉。
人の心を動かす話しぶり。
人の心を熱くする想いや哲学。

たくさん聞かせてもらった。
そのおすそ分けを――。

報徳の教えの現代的な捉え方。今、私たちがここに存在しているのは、前の世代からの繋がりがあるから。「勤勉」「分度」「推譲」の精神のベースには「繋いでいる」ということが大前提としてある。父母から、そしてその前の世代から受け継いできたものがこの先どうなるのか、それを考えるのは、今、生きている人だけができることである。

前掛川市長榛村純一氏との会話より。物事というけれど、結果的にイベント、建物、印刷物などモノができあがるが、その過程のプロセスこそ大事。何事かが起きていること、動いていることこそが重要なのである。

出会いと繋がりを恐れるな。

講演のタイトルは「地震と津波~都市防災の盲点を考える」。この難しそうな講演が興味深く、面白く聞けたのは、キーワード「物語」があったから。数字の羅列より、一遍のストーリーが人の心を揺さぶり、人を動かす。
小松氏の朗読した小泉八雲の小説「稲むらの火」は素晴らしかった。

知識を自分の中で咀嚼し、自分なりに表現し直すことで、人に伝わる、人がわかる言葉になる。ただ、知識の羅列、情報の羅列ではわかってもらえないし、人に伝わらない。

頭にたくさんのことが詰まり、心にドヤドヤ入り込み、飲んだくれた2日間。まだまだ咀嚼できないことだらけだが、たくさんの機会をありがとうございました。

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