なだれ込み研究所の一日

物語作家を目指すもの書きが、ふとしたことから変な事務所で働くことに!
日々なだれ込んでくる人や仕事、モノやコト観察記。

第1回掛川市景観市民講座(語録)

2007-08-18 21:51:11 | スローライフ
8/5(日)に実施された掛川市景観市民講座「第1回 河口と海岸の景観を考える」。あれこれ語るよりも、講師、参加者の語録を読んで頂くことで、この講座がどれほど有意義で面白かったかがわかって頂けると思う。

[講師:鉄矢悦朗氏]
・景観はつくっていくもの。
・植生が豊富という日本的である事をもっと大事にして、景観のデザインも考えていけばいい。
・景観にとって何が主役か考えること。
・景観は、隠されたエピソードをその土地の人が語れるかどうかで魅力が出てくる。
・プロセスを経ることで、エピソードが生まれる時間ができる。語れる時間がある。語れる景観になる。
・見慣れる怖さを感じて欲しい。見慣れたら、「やばい」と思った方がいい。
・目立たなくては売れない状況が、デザインをペテンにする。消費者の質も問われている。
・「海へ走って行きたい」「砂の上を転がりたい」、そういった期待感がある景観を。
・畑や茶畑も景観として捉えるような仕組みを取り入れることが大切。
・世界遺産があるように、市民が勝手に「掛川遺産・子どもたちに語り継ぎたい景観」「掛川遺産100選」を選んでしまえばいい。

[講師:小川博彦氏]
・遠州の海は山から砂が運ばれてくるから波が幾重にも来る。遠浅の海でなければない。砂がなくなればこの風景はなくなる。
・流されている砂の大事さ。砂が上流から流れてこなくなる現実。海辺の景観を考えるとき、背景としてきちんと考えなくてはいけない。
・人は水際を歩きたい。水にさわってみたくなる。海と人がつながる場所。海と人との交流が、人の作法がなくなったことで規制だらけになってしまった。
・「弁財天海浜公園」と書かれた木の看板の後に、注意書きだらけの看板がある。大事なことが書かれているのはわかるが、海へ走り出したくなる気持ちにストップをかける。

[参加者より]
・今まで、観光パンフレット的な見方しかしていなかった自分に気がついた。色々な見方で景色を見ることの大事さを感じた。
・昔は弁天も国安も賑わいがあった。人のいぶき、交流があった。
・海は命が継承される場。生命を育む場。そういう場所が減っていることは驚異である。
・菊川は一級河川、国の管轄。弁財天川は二級河川、県の管轄。どっちがいいかはそれぞれの価値観だが、弁財天川の橋の安普請が妙にほっとさせる。
・「日本一」ということよりも、地域にとってどうなのか、住む人、訪れる人にとってどうなのか、ということが大事なのではないか。

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