なんかふざけた感じのショートショート。なんというか全体的にオチの意味が分からないものが多かったが、まあ別に分からなくてもいいかって思えるような作品たちであった。どうもかなりの低年齢層向けの作品のようで、それゆえに幼稚な内容で大して面白くないのについつい次々と読んでしまう。そんな野崎ワールド全開でした。よきです。
評判通り面白かった。物語は優子という高校生の視点で語られるが、しょっちゅう過去に視点を移しながら、少しずつこれまでの経緯が明かされていく。本当の親と別れ、その後も何度も親が変わってと、はたから聞くとかなりハードな身の上なのに、全ての人たちに愛されて幸せに暮らす。登場人物はみんなとてもいい人たちばかりで、世界は優しさに包まれていると信じられる。そういう作品でした。朝からカツ丼、元気を出すなら餃子、フルーツがなくなったホールケーキ、文章が書かれたオムライス。ああ、森宮さんのあっけらかんとした優しさがよいです。
のんびり脱力系青年の高橋が大学卒業後に就職した「銀河不動産」。そこでのわけわからん要望を持ちかけてくる顧客に対応していくうちになぜか奇妙な家で奇妙な同居生活がスタートする。なんか夢オチだと言われた方がよっぽどスッキリするような、なんとも不思議で不可解な物語でした。
森若さんシリーズ第9弾。今回も4つのいろんな話だが、最後の税務調査対応の緊張感は良かった。3つ目の話では美月や角馬や小枝子の話で風呂ソムリエを先読んでて良かったなと。太陽とも進展ありそうです。