私が大好きな小説家を殺すまで （一部ネタバレあり）

小学生だった幕居梓は母親から虐待を受けていた。その梓が大好きな小説家が遙川悠真。梓にとっては、遙川の書いた小説だけが生きる全てであった。生きていけないことを悟った梓は踏切でその本を持っていた。偶然その場にいた遥川に迷惑だと言われて命を助けられた。その後の生活はわりとほのぼのしていたのに、梓が書いた小説によって全てが変わってしまう。なぜ梓は、彼女が先生と呼ぶ遥川を殺さなければならなかったのか。話の終わり、最後の十数行、話の結末が気になるのに知りたくない。ああ、これが斜線堂有紀さんなのだなと思った。