3つの話の短編集。「Calling You」は携帯電話は持ってないが頭の中だけで繋がる電話を持った少女の話。え、何それって感じ。「傷 -KIZ/KIDS-」は他人の体の傷を自分に移したりできる少年の話。まあ普通は意味が分からないよね。「華歌」は小さなつぼみから小さな少女の顔が生まれ、そして歌を歌う話。ふうんそうなんだ。
それぞれとても不思議で独創的な設定から始まるが、登場人物はみな悲しみに満ちている。なんだかついつい話に引き込まれていく。ああ、これが乙一さんの世界なんですね。
どれもすごく面白かったです。