毎日適当

読書の記録を保存しています。読書メーターと同じ内容を貼り付けていますが…。以前はガンプラを作って写真を保存してました。

ロードス島攻防記

2022-01-15 00:22:00 | 簡単レビュー
ロードス島を舞台としたキリスト教とイスラム教の戦い。しかし、さすが塩野さんの表現はそれだけにとどまらない。聖ヨハネ騎士団、オルシーニとアントニオ、城壁技師のオルティネンゴ。大局と個人。全体と部分。それらが混然一体となって物語は描かれる。トルコのスルタン・スレイマンの騎士道精神も描かれ、戦争なんていいことないはずなのに、なんだか爽快な気分になる。エピローグも秀逸で、聖ヨハネ騎士団のその後のマルタ島での活躍や、さらに現代にも繋がる流れもさらっと述べて締めくくっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする