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詩『言葉の街から』 対話シリーズ 6544-6547

2024年08月02日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



6544
幕が上がる
一点の曇り無き兵衛が立っている
誰も一点の曇りもないとは思っていない



6545
暗転する
青天の霹靂の助が走ってくる
人々に不吉の匂いが漂う



6546
今度は
曇りモクモク姫が現れ
にぎやかに不安をかき混ぜる



6547
どこからか「詐欺だ!」の声がして
言葉の通りがしばらく波打つ
そうしてまた元のにぎやかな通りになる


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