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[短歌味体 Ⅲ] 入院詩シリーズ・2.23 NO109~No114(終わり)

2018年03月06日 | 短歌味体 Ⅲ 入院詩シリーズ

[短歌味体 Ⅲ] 入院詩シリーズ・2.23



109
家の内動き出していても
遠目には
まだ眠っている家々朝七時


110
忘れ去るだろうとしても
この朝の
(ごはんおいしいなあ)と一人つぶやく


111
忘れ去っても良いも悪いも
深層流
のようにどこか巡り巡るか


112
幼時より積み重なりの
深層流
人知れずわが内を流るるか


113
病院の内をゆらゆら
少しばかり
泳いではぱんと飛び出る魚のよう


114
晴れの日に気恥ずかしさを
携えて
玄関を出て退院を踏みしめる


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