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[短歌味体 Ⅲ] 入院詩シリーズ・2.22 No101~No108/114首中

2018年03月05日 | 短歌味体 Ⅲ 入院詩シリーズ

[短歌味体 Ⅲ] 入院詩シリーズ・2.22



101
今日もまたリハビリ・ジムの
コナミの
バイクこいでどこに行こうか


102
眠った家々の下を行き交う
ライト付けた
車たち冬の早朝

 註.少し開く窓から手を差し出して早朝の寒さ感じて。


103
今日は晴れそうだ
その大空に
二羽の鳥たち午前七時


104
この世のこまごまは誰もが
内側から
ジタバタモクモク潜り抜けていく


105
人の静かな深い湖
靄(もや)に包まれ
言葉はそこに通じている


106
言葉には口に出しても
わからない
ことがあり、ただ表情の立つ


107
音楽は表情
みたいに
心のうねり引き連れてくる


108
病室暮らしにも慣れ
慣れて
もうすぐ〈新人〉として立ちゆく


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