詩『言葉の街から』 対話シリーズ
3048
虔十はひとり木を植え木を見る
作者も語り手も
いない所で (ああいいな 清清するな)
註.宮沢賢治、童話『虔十公園林』
3049
作者は虔十を連れ出す
意味と価値の
組み替えられていく広い世界へ
3050
それでも虔十は
ひとり
木枝を見てはあはあは笑い楽しんでいる
3051
言葉は人を連れ出しつなぎとめる
けれどけれどもしかあれど
言葉の内ではひとり泣き笑いしている
3048
虔十はひとり木を植え木を見る
作者も語り手も
いない所で (ああいいな 清清するな)
註.宮沢賢治、童話『虔十公園林』
3049
作者は虔十を連れ出す
意味と価値の
組み替えられていく広い世界へ
3050
それでも虔十は
ひとり
木枝を見てはあはあは笑い楽しんでいる
3051
言葉は人を連れ出しつなぎとめる
けれどけれどもしかあれど
言葉の内ではひとり泣き笑いしている