復興「加速せず」44% 県内市町村長アンケート アベノミクス「実感なし」半数以上


安倍晋三内閣発足一年アンケートでは、県内の市町村長に発足後の復興の状況についても聞いた。「一部加速した」が26人(46%)、「加速していない」が25人(44%)で、「加速した」は3人(5%)にとどまった。
復興の加速状況に関する回答は【表(上)】の通り。発足半年後の前回の調査(59市町村長が回答)では、「加速していない」が52%だったが、今回は5割を切った。「一部加速した」は39%から7ポイントアップした。
「加速した」と回答した仁志田昇司伊達市長、遠藤智広野町長、遠藤雄幸川内村長は115号国道・東北中央自動車道「相馬福島道路」や県道小野・富岡線の整備が進んだなどとしている。「一部加速した」と答えた小林香福島市長、清水敏男いわき市長は公園整備など子育て環境の進捗(しんちょく)を挙げた。
今後、政府に強化してほしい復興関連施策では、風評対策を求める意見が相次いだ。目黒吉久只見町長は風評対策には、東京電力福島第一原発の汚染水問題の早期解決が不可欠と指摘した。
中通りと浜通りの各市町村長は除染対策の充実を要望する回答が目立った。加藤幸一中島村長は「除染が完了しないと風評払拭(ふっしょく)も難しい」との認識を示した。
浜通りの各市町村長の多くは、東京電力福島第一原発事故に伴う損害賠償の充実を挙げた。伊沢史朗双葉町長は「長期避難を余儀なくされており、賠償の充実と生活再建支援が必要」と回答した。
■アベノミクスの地方波及 「実感なし」半数以上
安倍首相の経済対策「アベノミクス」の地方への効果については【表(下)】の通り。「実感していない」が31人(55%)と半数以上を占めた。前回調査の64%は下回ったものの、地方では、効果の表れは依然低いと指摘する市町村長が多い。山口信也喜多方市長は「昨年6月のアンケート時と変わらず、景気がよくなっていると感じている市内の商工業者は少ない」と地方経済の実情を訴えた。
「今後、(アベノミクスの効果を)実感できると思う」と回答したのは18人(30%)。前回の調査に比べて3ポイントアップした。高松義行本宮市長は4月の消費税増税を懸念しながら「復興予算や東京オリンピックの誘致成功などで、地方にも経済効果があると考える」と分析している。
「実感している」と回答したのは会津若松と広野の2市町長にとどまった。
( 2014/01/05 09:45 福島民報


安倍晋三内閣発足一年アンケートでは、県内の市町村長に発足後の復興の状況についても聞いた。「一部加速した」が26人(46%)、「加速していない」が25人(44%)で、「加速した」は3人(5%)にとどまった。
復興の加速状況に関する回答は【表(上)】の通り。発足半年後の前回の調査(59市町村長が回答)では、「加速していない」が52%だったが、今回は5割を切った。「一部加速した」は39%から7ポイントアップした。
「加速した」と回答した仁志田昇司伊達市長、遠藤智広野町長、遠藤雄幸川内村長は115号国道・東北中央自動車道「相馬福島道路」や県道小野・富岡線の整備が進んだなどとしている。「一部加速した」と答えた小林香福島市長、清水敏男いわき市長は公園整備など子育て環境の進捗(しんちょく)を挙げた。
今後、政府に強化してほしい復興関連施策では、風評対策を求める意見が相次いだ。目黒吉久只見町長は風評対策には、東京電力福島第一原発の汚染水問題の早期解決が不可欠と指摘した。
中通りと浜通りの各市町村長は除染対策の充実を要望する回答が目立った。加藤幸一中島村長は「除染が完了しないと風評払拭(ふっしょく)も難しい」との認識を示した。
浜通りの各市町村長の多くは、東京電力福島第一原発事故に伴う損害賠償の充実を挙げた。伊沢史朗双葉町長は「長期避難を余儀なくされており、賠償の充実と生活再建支援が必要」と回答した。
■アベノミクスの地方波及 「実感なし」半数以上
安倍首相の経済対策「アベノミクス」の地方への効果については【表(下)】の通り。「実感していない」が31人(55%)と半数以上を占めた。前回調査の64%は下回ったものの、地方では、効果の表れは依然低いと指摘する市町村長が多い。山口信也喜多方市長は「昨年6月のアンケート時と変わらず、景気がよくなっていると感じている市内の商工業者は少ない」と地方経済の実情を訴えた。
「今後、(アベノミクスの効果を)実感できると思う」と回答したのは18人(30%)。前回の調査に比べて3ポイントアップした。高松義行本宮市長は4月の消費税増税を懸念しながら「復興予算や東京オリンピックの誘致成功などで、地方にも経済効果があると考える」と分析している。
「実感している」と回答したのは会津若松と広野の2市町長にとどまった。
( 2014/01/05 09:45 福島民報