地上タンク対策強化を 県廃炉安全監視協が初の現地調査
東京電力福島第一原発の地上タンクから高濃度汚染水が漏れた問題で、県廃炉安全監視協議会は13日、東電に対し廃炉作業が長期にわたることを前提にした地上タンク対策の強化を求めた。地下水の流れの把握を急ぐことや県民の不安解消へ分かりやすい情報提供なども申し入れた。同日、地上タンクからの高濃度の汚染水漏れ発覚後、初めて現地調査した。
有識者でつくる専門委員をはじめ、関係市町の担当者ら約20人が参加し、地上タンクの「H1」エリアなどを調査。終了後、高坂潔県原子力専門員は「タンクをはじめ、応急的な対応でやってきた施設が悲鳴を上げている。40年の廃炉作業に向けて(対策を)立て直してほしい」と恒久的な施設の整備を求めた。
協議会会長の長谷川哲也県生活環境部長は東電の汚染水への対応について「安全・安心に立った運営になっておらず、ずさんと言わざるを得ない。タンク全体のリスク評価をやり直す必要がある」と指摘した。
タンクの監視対策として、石田順一郎日本原子力研究開発機構福島技術本部福島環境安全センター長が、グラスファイバーで放射線を感知するシステムの活用を提案した。
東電の高橋毅福島第一安定化所長は「県民の皆さんに安心してもらえるような対策を実行していきたい」と述べた。
( 2013/09/14 10:43 福島民報 )
東京電力福島第一原発の地上タンクから高濃度汚染水が漏れた問題で、県廃炉安全監視協議会は13日、東電に対し廃炉作業が長期にわたることを前提にした地上タンク対策の強化を求めた。地下水の流れの把握を急ぐことや県民の不安解消へ分かりやすい情報提供なども申し入れた。同日、地上タンクからの高濃度の汚染水漏れ発覚後、初めて現地調査した。
有識者でつくる専門委員をはじめ、関係市町の担当者ら約20人が参加し、地上タンクの「H1」エリアなどを調査。終了後、高坂潔県原子力専門員は「タンクをはじめ、応急的な対応でやってきた施設が悲鳴を上げている。40年の廃炉作業に向けて(対策を)立て直してほしい」と恒久的な施設の整備を求めた。
協議会会長の長谷川哲也県生活環境部長は東電の汚染水への対応について「安全・安心に立った運営になっておらず、ずさんと言わざるを得ない。タンク全体のリスク評価をやり直す必要がある」と指摘した。
タンクの監視対策として、石田順一郎日本原子力研究開発機構福島技術本部福島環境安全センター長が、グラスファイバーで放射線を感知するシステムの活用を提案した。
東電の高橋毅福島第一安定化所長は「県民の皆さんに安心してもらえるような対策を実行していきたい」と述べた。
( 2013/09/14 10:43 福島民報 )