苫米地英人さんの本、まずは親を越えなさい。フォレスト出版を三回目にトライ。赤鉛筆を使い思いっきり書き込みしながら読み込んでいる。受験生のような感覚と態度!?で真面目に読書。かなり中身が濃い良質な本。今夜もう人踏ん張り読み進める。
「もっとも理想的な生き方は水のようなもの。水は万物に恩恵を与えながら相手に逆らわず、人の嫌がる低いところへ流れていく。低いところに身を置き、淵のように深い心を持つ。わけへだてなく、言うことに偽りはない。政には破綻を生せず、物事には適切に対処し、タイミングよく行動に移る。水のように、相手次第でいかようにも対応できる柔軟性をもつ、さらさらと流れる水のように、そんな生き方ができたら素敵です。」
ウィクリフ聖書(訳注 十四世紀イギリスの神学者ウィクリフが初めて英語に翻訳した聖書)の翻訳をした言語学者によると、世界中の原始的といわれる二十の言葉では、『信念』と『行動』を意味する単語は同じで、文化が”洗練”されるにつれて、この二つの言葉を使い分けるようになる。
「個人プログラム」には必ず「社会的成功」と「人間的成功」の二つを入れているんですね。簡単に言うと、社会的成功とは他者に勝つ能力であり、人間的成功とは他者を受け入れる能力。この相反するような能力を併せ持つことが大切であり、ともに具体的にイメージしてほしいと言っているのです。
鈴木翠軒のかな書を見る。50年ぶりの初公開。繊細かつ流麗な書風。鈴木翠軒さんのかな千首展はかなり良かった。350点もの版木を門下の弟子が一年半以上の歳月をかけて制作し、立派な料紙を完成させた努力の結晶。その料紙に鈴木翠軒さんが筆を振るい、万葉集の短歌を文字にあらわす。日本の書の凄さを垣間見ることができるいい展覧会。
小さな花を見ても、雄しべと雌しべがあり、花びらもにおいがある。そこに他の生き物も住んでいる。小さな物を見れば見るほど、生き物の不思議に圧倒されるんです。
許すことは人生を劇的に好転させる可能性がある。失礼な行動をする人は未熟な大人になりきれない弱々しい精神の持ち主でバランス感覚のない気の毒な方だと思って接するのがベターかも。怒るより、許す気持ちを優先する心掛けが大切だと思う。幸せになる早道。
この一瞬には、「私の時」だけでなく、「私以前の人間が引き継いできた時」や、人間以前から続いてきた「生き物たちの時」や、生き物たち以前から連なってきた「宇宙の時」が重なっている。
この一瞬を生きることは、どの「時」も分離することはできず、全ての多層な時の波が重なり合い、反発したり増幅したり打ち消し合ったりしながら、自ずから整えられた状態を生きていることだろう。
『風の旅人 vol.31』より
この一瞬を生きることは、どの「時」も分離することはできず、全ての多層な時の波が重なり合い、反発したり増幅したり打ち消し合ったりしながら、自ずから整えられた状態を生きていることだろう。
『風の旅人 vol.31』より