これ、去年読んだんだよね。
最近読んだ本は、すぐに内容を忘れてしまうけれど、これははっきり覚えてる。
ノマドって言葉は初めて知った。
元々遊牧民って言葉らしいんだけど、好きな場所に住んで自由に働くという意味になってきているらしい。
けれど、この本に書かれているのは、副題の「漂流する高齢労働者たち」という言葉からもわかるように、そんな気楽なものではない。
生活は苦しい。
けれど、この本に出てくる人たちは、誇りを持っている。
英語で子どもたちを褒める時に、「私はあなたを誇りに思っている。」という言葉をよく聞く。こういう言葉をかけられていると、自分自身に誇りを持つようになるんだろうか。
私自身はしたくないと思うほど大変な生活が見えるのに、決して「可哀想」とは言えない。
なんて言ったらいいだろう。
「人間の尊厳?」
なんか違うなぁ。
ぴったりの言葉が見つからない。
とにかく、心に残るいい本だった。