シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0175■サンデッキでピクニック

2006-07-04 | アニキ物語
子どもが学校へ行かない。ふたりとも元気になったみたいだから、また休みになったんだろう。
これでまた昼間ベッドで寝られなくなる。最近、外があったかいから今のうちはいいけど。
雨になったらちゃんと寝かせろよな。
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「チャッチャを1人で食べさせる方法が見つかったんだ!」
ボーっとしながら部屋から出てきたアイツに、連れ合いがウレシそうに言った。アイツはここんとこ病気でちっとも部屋から出てこなかったから、おいらたちの世話は連れ合いがしてた。

相変わらずお手々まんまなんか絶対やりたくない連れ合いが考え出した、アニキの食べさせ方とは!
ピクニックだ。
そ、外で食べること。

最近ずっと天気がいいから、おいらたちはけっこうサンデッキにいる。コンコンやってる誰かとベッドで寝てるより、ずっと静かなんだ。あったかいしね。冬の外は捨てたもんじゃないぜ。
そこに目をつけた連れ合い、アニキの目の前に混合削り節たっぷりのネコ缶を置いてみた。

「喰うじゃないか。」
おいらでもそう思ったくらいだから、連れ合いが喜ばないわけない。
「いいぞー、チャッチャ。もっと喰うか?」
と、どんどん出してくる。おいおい、おいらの順番は?

「で、朝からボール3杯も喰ってんだぜ。インシュリンの注射なんかとっくに終わったよ。」
と、ウレシそうに言う連れ合い。お手々まんましないで喰わせたことが、よっぽど自慢みたいだ。
「勝った!」
と思ってるんだろうな。

なんでアニキが喰う気になったのかは、なんで喰わないのかと同じくらいナゾ。
まっ、気持ちいいのはわかるけど。
喰い終わったら、そのままその辺にゴロ~ンでもかまわないしね。

でも、アイツがいつもみたいに起きてくるようになると、また元通り。
アニキは廊下やアイツらの部屋や、とにかくカーペットの敷いてあるところで、
ニャ~
そのたびにアイツがテンヤモンをデマエしてる。
(なんで廊下?かね~→)
ときどきサンデッキにデマエして、ピクニックもしてるけど。

このピクニック、実は前にもアイツがちょっとやってたことがあったんだ。でも問題があって止めたんだ。
そんなことはぜんぜん知らない連れ合い。その問題って・・・(つづく)


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