第3章『この習慣が健康な体をつくる』の 「エンザイムを補えば、食べすぎはなくなる」を要約します。
余分な体重を落としたければ、まずエンザイムの多く含んでいる食物を食べることが大切である。本当にエンザイムがたくさん含まれているものだけを食べていれば、自然にその人にとって最も適した体重になっていくようにできている。酸化した植物、加工してエンザイムの失われた食物を食べているから太ってしまうのである。太っている人は、お腹がすいて食べているのでなく、ビタミンやミネラルといった微量栄養素やエンザイムを求める体の飢餓感に急き立てられて食べている。この飢餓感は、よい食事をとることによってしか、打ち消すことができない。
減量を考える場合、食事の量だけでなく食べ方もとても大切である。太っている人のほとんどは、あまりかんでいない。そのため食事のスピードが速く、血糖値が上がって満腹中枢から満足感を知らせる信号が出る前に食べ過ぎてしまう。一口当たり30~50回かむように心掛けるだけで、無理なく食事の量を減らすことができる。もう一つ避けたいことが、夜遅くの食事。夜寝るときに食べ物がまだ胃の中に残っていると、炭水化物でもタンパク質でもほとんどがインシュリンの働きで脂肪に変わってしまう。
新谷ダイエット法は、健康になるための食事法と全く同じである。体にとって「よい食物」を「よい食べ方」でとり、体に必要な量の「よい水」をきちんと飲んでいれば、よけいな努力をしてダイエットする必要がない。この方法を実践すると、やせ過ぎの人は太ることができる。太り過ぎの人もやせ過ぎの人も、原因は同じである。健康によい習慣を身に付け、日々積み重ねていけば、体は自然にその人にとって、最も良い状態になっていくということである。